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初めてのJリーグ観戦で日産スタジアムをお勧めする理由(後半)〜サッカーの入口を与えてくれる横浜F.マリノス〜

前半戦では、マスコットが愛される仕組みづくりについて紹介した。

今回の記事は後半戦になるので、もし興味がある方は前半の見逃し配信をぜこちらからご覧いただき、ハーフタイムなしで後半戦に戻ってきていただけたらとても嬉しく思う。(熱中症予防のため、給水タイムは適宜とっていただきたい)

さて、後半戦は日産スタジアム全体を使った演出の凄さをご紹介する。

その前に、僕自身直近5年間のサッカー観戦経験を振り返ると、スタジアムで試合を観戦したのは実は海外クラブの方が多いという謎な現象が起きている。

2015年2月15日 ベルリン・オリンピアシュタディオン

(ヘルタベルリンに当時、細貝萌選手、原口元気選手が在籍)

2015年2月26日 コメルツバンク・アレナ

(フランクフルトに当時、長谷部誠選手、乾貴士選手が在籍)

2019年8月31日 エティハド・スタジアム

2019年9月1日 エミレーツスタジアム

対するJクラブのスタジアム観戦歴は、2019年7月27日に日産スタジアムに訪れた以前はなんと0。

「国内の方が近いのになんでだ!」という声も聞こえてそうだが、、、

大学時代に語学を学んでいたこと、そして当時はJリーグより海外サッカーに興味があったことが理由で、「いつでも行けるや」感があったことも重なる。話すと長くなるので興味がある方はこちらでご覧いただきたい。

さて、ここでいよいよ本題である。

そんなこんなでJクラブの試合から遠ざかっていた僕が、これからサッカー観戦を始めたいと考えている初心者の方にもお勧めしたいのは日産スタジアムの演出だ。

海外クラブのスタジアムでは、観客のボルテージが最高潮になるようにライブをやったり、選手紹介の際にスタジアムDJと観客のコールアンドレスポンスなど、サッカー以外のところの演出に力を入れているように感じる。(それが当たり前なのかもしれないが)

かなりの時間Jリーグを離れていた僕のかつての記憶を辿ると、試合開始までの時間が退屈に感じ、キックオフギリギリにスタジアムに到着するようにしていたと思う。

しかし、日産スタジアムの試合開始前はどうだろう。

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(観戦時に筆者撮影)

この写真は選手紹介時の演出で、一度スタジアム内の電気を全て消し、サイリウムでスタジアムを照らすのだ。このゲームは19:30キックオフのナイトゲームだったからというのもあると思うが、見ていてとても綺麗だし、高揚感を与えてくれた。加えて、サイリウムの色は青・白・赤のクラブの象徴トリコロールカラーでスタジアムに一体感を与えている。
仮にサイリウムを持っていなくても、自分のスマホのフラッシュ機能を使えば、白色を簡単に彩ることができる。僭越ながら私も手持ちのスマホで参加をさせてもらい、「会場にいるぞ!」と実感することができた。

ちなみに選手紹介時はスタジアムのライトがピカピカと点灯を繰り返したり、サイドから中央に向かって順番に点灯をするなど、まるでアイドルのライブやロックバンドのコンサートのような演出である。

「これライトをどうやって点滅させてるんだろう?」と演出の裏側も気になっり面白いのだが、選手紹介が終わるとレミゼラブルでもおなじみの「民衆の歌」が場内に流れる。Do you hear the people sing♪のあの音楽だ。 

「これから試合だ!」と気持ちが高まってくるのを感じ、ふつふつと湧き上がる感情を抑えられなそうになっている。

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(観戦時に筆者撮影)

いよいよ選手入場となったとき、点滅を繰り返していたライトが突如として止まり、まるで夜空に浮かぶ一番星だろうか、「こっちに向かってこい!」と言わんばかりに選手が入場してくるルートを照らし、いよいよ選手が入場し終えると、全てのライトが点灯し、いよいよ試合開始!という運びである。

ルールを守って歓声を上げないように静かにボルテージが最高潮に達する僕。

コロナの影響もあって、無意識のうちにエンターテイメント要素を求めていたのだろうか、普段だったら絶対に涙腺が緩むなんてことはないと思うが、この時ばかりは鳥肌と少しこみ上げてくるものを感じたのだった。

きっと通常時は大合唱が日産スタジアムを響かせるのだろう。

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(観戦時に筆者撮影。一連の演出を動画に納めていたのだが、音楽等の著作権に引っかかったらどうしようと思って掲載を控えた。写真の肖像権は無視か、というご指摘に対しては真摯に受け止め削除等の対応をすぐに行う所存である。文章で魅力が伝わっていなければ、私の文章力のせいであるので何卒多めに見ていただきたい。)

ともあれ、この一連の演出を経験して、ライブの冒頭にアーティストが出てくる「(バーン!!)よっしゃ行こうぜー盛り上がってるかー!!」的なエンターテインメント要素を、試合開始前に感じたのだった。

ちなみに、前半の記事でマリノスケとファンの交流の方法について触れたが、僕がチケットを認証して座席に向かったのは17:00の開始と同時。

つまり、試合開始まで2時間30分を自分の席に座っていたのである。選手のウォーミングアップを見たり、スタジアムグルメを楽しむ方法もあるが(スタジアムグルメについては後日触れたいが)

自分でも驚くことに、この2時間半、自席に座ったままあっという間に試合開始を迎えたのだった。

この2時間半を通じて、マリノスというクラブはサッカーの、そしてJリーグの入口を数多く用意してくれているのではないかと感じることができた。

だからこそ、初めてのJリーグ観戦に日産スタジアムを選ぶのを個人的には熱くお勧めしたいのである。

そして、ここまでマリノス関係の記事を連続して投稿しているが、記事を公開したのちに、本当に多くのマリノスサポーターのみなさんが記事の拡散や温かいコメントをいただく事ができた。

正直、最初はミーハー丸出しの私が、クラブの魅力を勝手に紹介するなど失礼かなと迷っていた。しかし、勇気を出して公開のボタンを押した後、たくさんの心温まる反応が僕のタイピングの指を止めさせてくれなかった。

当初は3日間に分けて投稿する予定が、1日3本投稿してしまった。中にはうるさいと思われた方もいるだろうが、ご容赦いただければと思う。

もちろん、たまたま訪れたスタジアムだからであって、他のスタジアムで様々な取組みをされていて、「いやいや、うちのスタジアムこそ!」というご意見もあると思う。

コロナで移動制限が解除されたら、色んなスタジアムに足を運べたらいいなと思っているが、今の僕にできるところから始めたいと思ったので大目に見ていただければ幸いだ。

さて、ここまでご覧いただいて「スタジアムに行ってみたい!」と思っていただいた方は、こちらに初心者でもスタジアムに足を運ぶ際の注意点や見所を個人的な観点からをまとめた「観戦マニュアル」的なものを用意した。こちらもぜひご覧いただきたい



日産スタジアムの帰り道、

「横浜の街には、確かにマリノスがある。」そんなことを感じたとっきーなのであった。

おしまい!

(余談)

ちなみに、試合開始前にはポステゴクルー監督がボールパーソンの練習をしていた子供達全員にハイタッチしたり、早めに席についていたサポーターに挨拶をしたりと、ほっこりする場面を見ることができた。パフォーマンスの側面もあるにせよ、こういう細かい部分への気遣いも、マリノスが心温まるクラブだと思った次第である。



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