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【レポ】BPL Vol.72 地下室の会ライブ

2019年7月5日に下北沢CLUB251で行われた、72回目の地下室の会ライブへ行ってきました♪
地下室の会はプロベーシスト集団。
つまりベーシストが主役のライブということになります。

前回(2019年4月)のレポを読んで頂ければ分かるんですが、この「ベース好きしかいない空間」というのがものすごく楽しくてですね、この日をず~っと楽しみにしていました。
整理番号1番という気合の入りまくったチケットを持っていることからも推察されます(照れ)
もちろん開場と同時に入場しまして、安定のベースアンプ前…に着席…?!

ベースアンプが4台も…!!!(鼻息)

メインステージに2台、サブステージにも2台。
これは…これは…もしかするともしかするのでは…?!
あ、ベースに詳しくない私がもっと詳しくない人にも分かるように説明しますね。
「ベースアンプ」というのはステージの中に置いてあって、ベースの音だけが出ているスピーカーです。

で、普通はベースアンプって1台なんです。
いくつかバンドが出るライブとかは、ベーシストが入れ替わるごとにベースを差し替えて同じアンプを使うんです。
なぜなら、「いち現場いちベーシスト」が基本だから。
ツインギターとかトリプルギターってのは普通なので、ギターアンプは数台あるんですけどね。
でも、ベースアンプは1台が普通。
サブステージがあったとしてもそれぞれ1台ずつ。

それが奥さん!(誰?)
4台ですよ!4台!
もしかしてもしかすると、前回のレポの最後に書いた↓これが見られるかも?と。

※複数のベーシストが一斉に弾くという耳も目も足りない贅沢すぎる動画

とりあえず4台のアンプが交差?する辺りに着席。

お客さんが入場してくるたびに、スティング宮本さんが「この辺(サブステージの宮本さんの前)は爆音に慣れてる人で」と注意喚起してたのがもうベーシストみあって楽しい~!
伝わるかどうかアレなんですけど、「自分の音が大きいことに対する配慮と照れと喜び」というか、そういうのが見え隠れするのが良き。
ギタリストは「俺の音を聴け!」って感じが前面に出てるのもイイんですけど。
ベーシストは、そういう本音もありつつ「うるさくないかな?」とか気にしてるのが好きです。

…毎度毎度「どこ見とんねん」って視点で本編が始まらないままレポの1回目は終了です🙏(安定)

さて、まずはオープニングアクトのりゅーた(星野颯太)さん。
※Twitterでは「星野☆りゅーた」さん
耳の聞こえない道化師とプロフィール欄に。
オリジナルソング「ベイビーステップ」に合わせて手話とダンスを融合させたパフォーマンスや手品など、お客さんの気持ちをつかんでたなぁと思いました。

そしてサブステージにてスティング宮本さん。
ベースとドラムスだけで、エフェクターもご自身がプロデュースされた「究極」1個だけ。
どんな感じなのかなぁと思ってたら、すっごく良かった!
30分があっという間でした。

「ベースソロなのにちゃんとベース」って感じが好き系。
もしくは「ベースラインっぽいベースなのにソロとしてもかっこいい」みたいな?
表現が難しい…!でもベースを言葉にしたい…!
えーっと、ベースソロになると逆にベースがいなくなったように感じて耳が泳ぐ時あるんですけど、スティングさんはそうじゃないっていうか。

ご自身で「爆音」と仰ってただけあって、タッチも激強で「漢(おとこ)!」って感じ。
ベース本体は詳しくないんですけど、メープル指板のプレベと演奏がすごく合ってました。
なんて言うんだろう…コレを使ったらこの音が出るっていうんじゃなくて、コレを使うことでそういう風に弾きたくなってこの音が出るみたいな、相乗効果みたいな…(伝われ!)

※伝わるように動画も貼っておきます(地下室の会Facebookページのコメント欄より)

で、スティングさんが監修されたエフェクターの試奏コーナーも楽しくてですね。
(今回も録音してないしメモも取ってないからうろ覚えです)
私はベース弾かないんで詳しいことは分からないんですけど、スティングさんが伝えたいことは伝わった気がします。
なんていうの?「楽器屋で専門知識が豊富な店員さんに冷静で公平な説明を受けるより、めちゃめちゃベースが好きな店員さんが推すブランドを主観たっぷりにオススメされた方が響く」みたいな。
あれ…ちゃんと褒められてるかな。

特に「〇〇を使うとベースソロの時にうるさくて、にらまれたりするじゃないですか。でもコレだと迷惑かけないんですね」のところなんかたまらなかったですね。

「迷惑」www

ベースソロにその言葉を使うお人柄がもう面白くて!
「これだとうるさくないんですよ…(みんなの顔を見て)あっうるさいですか?」とかも。

いやぁ~、スティング宮本さんのコーナーが特に私の好き系というかツボというかすごく楽しかったので思いっきり書いてしまいました🙈

次が、ダニー M スチュワートさんの「Danny M's Innobassion」。
予定外にドラムレスだったにもかかわらず、リズムが出る機械とか色々と駆使して楽しませようとしてくださったのが伝わりました~。
ベースの販売?もされてるようで、新作のベース(5弦)を弾きながら説明もされて。

で、ドラムレスだからお客さんも手拍子で参加してほしいってMCがあったんですね。
だけど、ダニーさんが指定する手拍子の難易度がビミョーに高くて…。
他の人はどうか分からないけど、私はベースラインを追いながらは叩けない感じ。
この難易度の高さが面白くてニヤニヤ…。

さらに、ダニーさんがベースで弾いたフレーズをお客さんが口ベースする部分もあって。
それをコール&レスポンスみたいに、ダニーさんが弾いて「はい!」みたいに合図するんです。
これがもう最初からけっこうな難易度で…!
私ずっとニヤニヤしてました。

いいなぁ…この「ベーシストの言う『簡単』は絶対簡単じゃない説」みたいなの…ニヤニヤ。
このテーマについてはまたじっくり書きたいんですけど、ベーシストはすぐムチャなこと言いますからね。
奏法解説とかで「な?簡単だろ?あとはこれをものすごく速く弾けばいいだけさ☆」みたいな。

…閑話休題。
再びサブステージで、泉尚也さん。
泉さんを紹介される時に、依知川さんが「ベーシストにも色んなタイプがいるんです」みたいに仰ってたんですが、ほんとそうなんですよね。
ベースの選び方、奏法、スタイル、エフェクター、性格、もう色々な要素があって。
だから私は十何年もベースラインをだけを聴き続けて、それぞれの違いを楽しめてるんだなぁ~と。

泉さんは、自分で弾いたベースをその場で録音して、それを再生しながら演奏を重ねるっていう。
なんか専門用語あったらすみません…そういう感じの演奏でした。
鬼をモチーフにした絵本にそって作った楽曲を弾いてくださったんですが、幻想的でした~。

ラストは、清水玲さんの「REI SHIMIZU Elements of quartz」。
アップライト・6弦・フレットレス・エフェクターボード2個…という多才なセッティングが気になっていて。
依知川さんが紹介した時に、清水さんから「小さいエフェクターボードがベース用で、大きいボードはギターの音色を出す機械用」みたいな説明が。
この機械が、ほら…テルミンでしたっけ?手を近づけたり遠ざけたりして音出すやつ…あんな感じでギターのアーム操作みたいな音が出るっぽかったです。(説明雑か)

で、依知川さんが「ジャンルはもうジャズとかプログレとか色んな要素があって」と清水さんに振って。
そしたら清水さんが「とりあえずメンバー集める時に『ジャズを弾ききれる人』っていうラインはありましたね」みたいな。
この自らハードルを上げてくる感じが、その後のすごいプレイを予感させました。

そして予想以上というか、予想以上なのが予感通りって感じのプレイで。
最初はアップライトだったんですけど、すっごい超絶技巧なのに退屈してそうというか、指が余ってるように感じるというか。
まだまだぜんぜん余裕ですけど~というのがヒシヒシと。
だからギターの音が出るテルミン(造語)の操作もあわただしさとかなくて、むしろベースのネックを手の代わりに近づけたりとか、もうホント余裕って感じでした。
変身前のフリーザみたいでしたよ。(一部の人にしか伝わらない表現)

依知川さんが仰った通り。
ベーシストって言ってもタイプが全く違って、それが面白いんですよねぇ。

そしてボーナス?アンコール?てきなサービスステージ。
依知川さんから「なんと4人同時に弾くという初の試み」と説明が…!
やった~♡
ベースアンプが4台あるのを見た時から期待度が高まってましたけど、前回(Vol.71)のレポの最後に書いたやつー!
複数のベーシストが同時に弾くという目も耳も足りない贅沢すぎる演奏~!

スティング宮本さんが「ビートルズのカムトゥギャザー」って決めて、ソロとかバッキングとかその場で伝える即興な感じ。
いやぁ…楽しかったです!
前回のレポの最後にちょっと書きましたが、個性的なベーシストが集まってても全体に漂う「どうぞどうぞ感」。
今回もそういう感じに見えて、満面の笑みでキョロキョロしながら楽しみました♪

地下室の会のFacebookページにアップされているお写真はこちら。

出演者の皆さん、主催してくださった地下室の会の方々、ありがとうございました。

地下室の会を応援する「地下2会」というFacebookページがあります。
っていうか私が会長として作りました(照れ)

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記:2020年4月20日(アメブロ記事のリライト)


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