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【間】春ごとの間かけ落ち話など

俳句用語辞典の用語を使って作句しています。

*トップ画は伊集院秀麿様のイラストをお借りしました。ピュアで恋愛に真っ直ぐな女性。


あひ(名詞)

二つの物の間をいう。あいだ。中間。あいま。あわい。


今回は【間】です。
「あわひ」って何だか情緒のある響きですね。
今まで詠んだことが無かったので新たに作りました🖐



春ごとのあわひかけ落ち話など  袋小路綴乃

▪️最初は「物と物の間」で俳句を作りましたがどうも説明的になってしまい没にしました。
「春ごと」はお祭の事のようです。祭事であり神事ではない、ということなので、夏祭りの春バージョンみたいな事でしょうか。
調べてもよく分からず・・・( ᐛ💦 )
「間」が名詞なので、ここで軽く「切れ」が入りますね。


【季語】春ごと(はるごと) 仲春
【子季語】春の事/事日/事祭
【解説】関西地方で行われる節日の祝事。とくに日にちは定まっておらず、陰暦二月から四月にかけて行われる。日を決めて餅をついたりご馳走をいただいたりする。農作業が忙しくなる前のくつろぎの日でもある。

きごさい歳時記より



おまけ話。(*˙ノ(˙꒫˙*)コソコソ
はい。こちらは「うた恋。」より、藤原道雅と当子内親王まさこないしんのうの身分違いの恋がモデルです。(ノ≧ڡ≦)☆


ネット聞きかじり情報ですが、史実のようです。
藤原道雅は貴族としては最下位でありながら昇進を続け25歳で従三位じゅうさんみの位を得ます。
当子内親王まさこないしんのうは、三条天皇の第一皇女で16歳。
二人は恋に落ちるのですが、三条天皇により引き裂かれてしまいます。
道雅は左遷され、当子内親王は見張りを付けられ、二人は逢うことが出来なくなります。

うた恋い。1巻より


今はただ思ひ絶へなむとばかりを人づてならでいふよしもがな  藤原道雅
〈あなたに逢えなくなった今、ただひとこと、諦めるよ、と直接伝えたいだけなのに〉


「諦めるよ」と直接伝えることも出来なかった道雅。


でも恋愛ってちゃんと終わらせないと次に進めないじゃない?

誰?


道雅はその後、荒れた生活を送り「荒三位」と呼ばれるほどだったそうです。
当子内親王は、悲しみの中、自ら出家しました。5年後、22歳で亡くなったそうです。
当子内親王の乳母、中将内侍ちゅうじょうないしは、二人を手引きした罪に問われ、宮を追い出されますが、道雅が引き取ったとか。


ああ~、切ないですね。(இдஇ)
想像の中ですが、二人がかけ落ちして一緒になれたらなぁ、と思います。

読んでいただきありがとうございます。(ૢ˃ꌂ˂⁎)



袋小路 綴乃ふくろこうじ とじの


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