「かんたん棋書エディタ」覚書(1月2日)
(作者様の解説動画が出ましたので、そちらをどうぞ。いちおうこの記事もしばらく残しておきます)
昨年末、「かんたん棋書エディタ」というツールが公開されました。自分のように、将棋についていろいろ書きたい人間にとっては神ツールです(ありがとうございます!)。ただ、現状では説明がすこし薄く、軽く触らせていただいてもすぐにはわからなかったところや注意点がありましたので、それらや自分なりのじょうずな使い方についてまとめておきます。
いずれご本人が取り扱い動画を出すらしいので、出たらこのノートは消すかもしれません。
IDは割と自由
説明の図面番号の自動連番機能についてです。
おそらく最小単位は(a_a)→1というように、半角カッコ()+英数字2個+アンダーバー(_)です。「GroupID」や「ID」というタグがあるわけではなく、アルファベット+半角数字なら自由に名づけられるっぽいです。つまり、(TUME1_1)と(TUME1_2)は「TUME1」グループの連番として処理されます。
ただし、(TUME1_1)と(1TUME_2)のように数字の置き場違いは区別するようなので、命名法は統一すべきでしょう。
人間サイドからするとIDは指示子に過ぎないので、数字はいりませんし、入れたとしても連番にする必然はありません。IDの衝突さえ防げれば、4を抜かそうが、7進法にしようが大丈夫です。
実践的な使い方としては、自戦記については、1局目は本譜の進行を「第(1_局面の手数)図」、変化図を「変化(h1_手数)図」、参考図を「参考(s1_連番)図」として、2局目は各数字を2にして数字を増やしていくなどが考えられると思います。複数人がかかわる大規模な編集は、(人物名+題材タイトル_局面の手数)とかになるかもしれません。
次の一手問題集などなら、ふつうに「第(1_1)図」から数字連番で入れて、あとから入れるときはケタを1つ増やすなどすればいいと思います。
自分自身、表記方法が安定したら、辞書登録しようと思います。
(1_1_1)みたいに、グループの階層を増やすこともできそうな感じでしたが、あまり試していません。また、(1_(1_1))といった入れ子構造は機能せず、(1_1)になります。なかの1個だけ処理されてるわけですね。どちらも使う機会があるかは疑問です。
推奨はKifu for Windows
局面はBOD形式で入力しますが、2つ不具合がありました。私の使った、ShogiGUIで生成されるBOD局面の表記の問題と思われます。Kifu for WindowsのBODだと最終手の表記法が微妙に違うので、そちらを想定しているのでしょう。
いずれ修正が入るかもしれませんが、現段階では、KFWで使うとより快適です。
(追記:製作者ご本人様からお返事いただき、やはりKifu for Windows推奨とのことでした)
具体的には、
(1)最終手が「同角(77)」となっていた場合、最初に座標が入っていないので最終手に反応してくれないようです。向こうサイドで解決してもらうのは面倒だろうから、こちらで最終手に「5五同角」など数字を入れて修正してあげるとやさしいです。
かんたん棋書エディタでは、オリジナルタグでmoveというタグがあり、これはBODの最終手を取ってくるものと思われますので、BOD局面の最終手を書き換えるとmoveも5五同角などに変わります。
(2)moveを使うと6四銀(53)などと表示されましたが、カッコとそのなかはいらないです。
ほか
ドラッグでページ入れ替え可能です。
はじめは最初のページはあとから入れられないから、最初に棋譜だけ貼ったページを作って、そこからカット&ペーストしていって、最後にページごと消すとタイトル入れ忘れとか対応できると思ったのですが、必要なかったですね。
以下は自分が作ったPDFと元データ。よかったら参考にしてください。1週間すると消えるかもしれないので、まあお早めに。
【pdf】
https://firestorage.jp/download/6bdbdcd8c80f4dc71d5fa6ab99d44389920e4baf
【元データ】
https://firestorage.jp/download/49cf948d1eada8b49f623d3c5db54cc3b75904b3
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