早繰り銀でひよこをボコボコにする【八枚落ち編3】
前回からの続きです。前回もなんとか勝てたのですが、最後のほうは非常に危なかったんですよね。八枚落ちであれば、もっと差をつけて勝てるはずです。今回は感想戦のやり方を示すため、前局の改善策を考えてみましょう。
まずなぜ危なかったかを振り返ります。自分で感想戦するときは、理由は的確であれば自由。いくつも考えられるでしょう。ここからはたとえばの話です。
下図って、「もう、だめピヨ」といっていますが、こちらの玉も危なくなってきています。理由は△5七との働きが強いからでしょう。
この点を改善しようとすると、どうやってと金を作られたのか、と戻って考えていくことになります。こういう風に、まずどこが問題だったのか結論から戻っていって、患部を特定していきます。
具体的にはここですね。
▲4五桂と跳ねて△3七歩成としていました。
この局面から指し直して、と金を作られないようにしてみましょう。▲3八金と受けます。以下、△3七歩成▲同金とすれば、と金はできません。
右下に注目しながらスクロールしていってください。
と金はできていないですよね。以下、金取りを受けてから攻めて、数手進みました。
王手されましたが、▲4九玉とかわすことができました。
ここからは前回と同じように、馬と成銀を相手の玉に近づけていきます。
▲51馬として、
▲6三成銀です。
数手進んで、下図。相手玉を端まで追いつめることができました。あと一歩です。
ぴよ将棋は、悪くなると、無理やり攻めてきます。それをかわして、最後の仕上げとなる局面です。
ここからは詰みがあります。余裕があれば考えてみてください。詰まさず、▲7三竜でも、▲6一馬とかわしておいても勝ちでしょう。
▲8二金打までで先手勝ちとなりました。
さて、前回と今回を見くらべて、どちらが安全に勝てたか、比較してみましょう。この比較が大事です。
今回も危ないところはありましたが、前回よりは簡単に勝てたといえそうです。
ということで、
この局面では、3七桂を取られても、と金を作らせないほうがいいとわかりました。これで改善ポイントが見つかったというわけです。
欲をいえば、そもそも桂を取られないようにしたい、攻めはどうするよいいのかななどと考えていくと、ドンドン改善していくことができます。
これでいったん終わりです。
おつかれさまでした。
↓詰み手順分からなかった人向けに、有料にしてみました。二行だけです。
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