くそでかシーバス
20歳ぐらいのときシーバス釣りも好きやった
シーバスとは海のバス【スズキ】のこと
大阪市の最南端に住んでた俺はチャリで南港に行ってシーバスを釣ってた
いつも30センチぐらいのシーバスを釣っては持って帰って塩焼きにして食べてた
バリ美味い
南港の海って汚いけど火通したら大丈夫やった
いつもは朝行くけどその日は何となく夜行った。1人で。
MDに入れた凛として時雨を聴きながらノリノリでシーバスを狙ってた
船が止まっててその近くにジョイントミノーを投げた
ゆっくり巻くと船の下から怪獣みたいな大きさの魚がのっそり追いかけてきた
速攻食いついて菊本敏文プロの電撃鬼フックをした
リールからラインがビーーー!!って出続けた!
引きが強すぎてリールが巻けない!
糸が切れないようにドラグ調整しつつバラさない為のロッドワーク!
ほってたら一生逃げるから糸が切れないギリギリでバトル!
ここは集中力がモノを言う。
時雨の想像のセキュリティーが流れてたけどイヤホン外す!
時雨聴いてる場合じゃない
めちゃくちゃ潜られて30分ぐらい格闘したら足元に魚影が見えてきた
正直めちゃくちゃ怖かった。デカ過ぎて…!
怪獣?エイリアン?化物?
そんな感じの恐怖
でもデカシーバスを掛けた嬉しさで身体は震えてた
シーバスも疲れたようで後は手元までゆっくり巻いた
シーバスの口を掴んだ
フィーーッシュ!!
80cm overのビッグバやった
デカ過ぎてチャリのカゴに乗らんかった
手で持って帰ろうにも重過ぎて肩が外れそう
しゃあないから逃そうとしたら近くで釣りしてたおっさん2人が近付いてきた
おっさん「兄ちゃんいいスズキ釣ったなー!」
俺「ハイ!持って帰れそうにないから逃そうと思ってます」
おっさん「えっ!?勿体ない!おっちゃんにくれ!」
俺「いいですよあげます!」
おっさん「うぉぉありがとう!」
おっさんはクーラーボックスを持ってきた
長さ40センチぐらいのクーラーボックス
(絶対!入らん!)
おっさん「入らんな〜」
俺「ですよねw」
ボキィ!!!!バタン!!
おっさんは80cmのシーバスを力技で半分に折ってクーラーボックスの蓋を閉めた
俺「え〜〜〜〜…」
おっさん「兄ちゃんありがとうな!」
俺「はい!」
初めて釣った80upで愛着沸いてたけどまぁどおせ食べるしえっかと思って帰った
家で父さんにその話したら「絶対持って帰ってこなあかんかったで!そんなスズキ1万円で売れるで!」
って言われてめっちゃ後悔した
バス釣りも行きたいけどシーバス釣りも行きたいなー
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