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変わらない世界を求めて

こんにちは。


突然ですが、変化が苦手です。


私の話です。

昔から環境の変化が苦手でした。学生時代のクラス替えなんて最たるもので、ガラッと環境が変わってしまうのがとてつもなく苦手でした。

うららかな春。

クラスが発表されるや否や、皆それぞれに気の合う友人や利害の一致する相手を選んでグループを作っていき、え、何?もしかしてクラスと一緒にグループ分けも発表されたの?というスピード感で教室のあちこちで話に花が咲いていく。運悪く仲のいい子とクラスが離れた日には、そんなクラスメイト達から一歩遅れて、机に頬杖をついて眺めていたのを思い出す。

新しい担任の話もそこそこに午前中で解散したあと、明日からはこれまでと違う環境に身を置かねばならない不安に苛まれた。

なんとか不安を解消しようと、その足でレンタルビデオ店にいき、見慣れたドラえもんの映画を借りて帰ったりしていました。(※高校生の頃のお話です)

変わらない世界を求めて。

相も変わらずのび太君が0点をとって廊下に立たされて、ジャイアンは暴力的で、スネ夫は嫌味で、しずかちゃんはどっちつかずで、泣きながら家に帰るとどら焼きを片手にどらえもんがあきれ顔で迎えてくれる。

僕もう知らないよ、と言いながらいつだって最後にはドラえもんが助けてくれるあたたかい世界。新たな登場人物もほぼいない、知った顔同士がみんないつも同じ服を着て同じ髪型で、同じような毎日を過ごしている。

そんな世界に憧れた。四次元ポケットやひみつ道具なんて、その頃の私にとっては完全なるおまけでした。

学生を卒業するとクラス替えはなくなり、大人になった世界はめまぐるしいようで代わり映えがしなくて、いつからかもうドラえもんの映画に頼ることはなくなった。

あの頃渇望していた「変わらない世界」を今また祈りたい。しかしながら日々変わっていく状況の中、何もかも今までと変わらないでいることは残念ながらとても難しそうだ。

そんな中でも、”外出しないで家にいる”という自分にできうる限りの行動によって、少しだけでも未来を変えられるかもしれないというのは、大きな希望でもある。

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緊急事態宣言を受けて、現在は自宅待機の日々を過ごしています。

将来への不安がないといえばうそになりますが、お家が大好きな私は今のところ大きなストレスもなく過ごせています。安心な場所からとるに足らない文章を、誰に宛てるとなく綴っています。

改めて、感謝しなきゃいけない人がたくさんいるなと思います。

お仕事をしている方、子育てをしている方、荷物を運んでくれる物流の方に、スーパーや薬局の店員さんに、医療や介護の現場で働く方に、夫に、元気でいてくれる家族に、それぞれの背景の中でも、しょうもない話をオンラインでして笑える友人たちに、、andmore

noteで様々な発信をされている皆さんにも、心で感謝しながら、色々な方の記事を読んで勝手にスキをしています。

ありがとうございます!


最後まで読んでくださった方がいるかはわかりませんが、お付き合いありがとうございました!

次はもう少し面白い話が書けるといいな。

toimo


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