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指導者養成と6つの思い込み(C-021 2018.09.25)

今(2020年9月)からちょうど2年前の内容です。文中の携帯トイレトレーニング(携トレ)そのものはカタチを変え、現在は行っていませんが、トレーナーという指導者養成を進める過程で生まれた思い込みへの気づきは、今でも、そしてこれからも役立つ価値ある気づきでした。

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この記事は、メールマガジン【前進の軌跡】(2018年9月25日配信)の転載です。

今週は5箇所で携帯トイレトレーニングが行われ、合計179人が体験しました。これで累計体験者数は8,337人。目標である1万人へと、いよいよ近づいてきました。

2016年の11月。「日本中でトレーニングをするには一人では絶対間に合わない。教える人を増やそう」と思い立ち、チームを発足させました。教える人を増やす方法として考えたのがトレーナー養成講座でした。現在までで73人の方が受講しています。講座を修了したトレーナーの活躍で体験者数が大幅に増えました。

ただ各地で活躍するトレーナーの中には、講座を受講していない人もたくさんいます。発足当初に想像していた通りになったこと、予想外だったこと。うまくいっていること、そうではないこと。たくさんの方を通じて多くのことを学びました。

想像していたこととは違うことが起きる。
それが新しい展開を生む。

今日のコンテンツは、トレーナーの軌跡、です。

トレーナーについて持っていた6つの思い込み

■初めにもっていたこだわりと、その後の変化

携帯トイレトレーニング(以下、「携トレ」)を始めた当時、私自身がもっていたこだわりと思い込み。それは、
● 携トレはイベントでやるもの
● トレーナーは養成するもの
ということでした。

それが2年近く経ってどう変化したか。
● 携トレは大切な人に伝えるもの
● みんながトレーナー
1日も早く体験者を増やしたいと考え、試行錯誤とたくさんの方との対話の結果です。

■最大の勘違い「養成講座は募集すれば人が来る」

トレーナー養成講座を開けばたくさん参加する。本気でそう思ってました。最初はまったく集まりませんでした。「携トレ」とは何か、そしてどんな価値があるのか。それが伝わってない状態で参加するはずがありません。

清流の国ぎふ防災・減災センターの「げんさい楽座」という勉強会での講演がターニングポイントでした。携トレの価値を1時間かけて話したあと、「地域の人が地域の人へ教え合って欲しい」という想いを、心から伝えました。講演後、その場で申込書を出しに来ました。それも何人も。ビックリしました。

以来、セミナーや講演を大切にしています。価値が伝わると、リーダーが生まれます。

■トレーナーにならないと携トレはできませんか?

ある人から質問を受け、ハッとしました。これも予想外のことでした。「携トレは教育を受けたトレーナーにやって欲しい」と思っていたのは事実。図星でした。水を使わないトイレの「使い方体験」をすべての人に! という目標のブレーキになっている考えだ。そう気づきました。

講座でしか教えられない内容など、ない。WEBサイトに、携トレの情報をすべて掲載しました。
● まずは自分で体験する
● そして家族間で教え合う
それができるように自主練習用の動画をつくり公開しました。講座から「養成」の二文字をとりました。独学でもトレーナーになれるという前提で、トレーナー講座を複数人で一緒に学ぶ場としました。

■一番の学びは「現場」

「携トレを取り入れたい、やってみたい」という方には、まず「現場」に来てもらうようになりました。一度も体験していない人が「取り入れたいと思う」ということが想定外でした。

講座で伝えることが一番難しいのが臨場感。ならばいっそ、携トレの現場に来てもらおう。体験者を前にして行う携トレ本番では、トレーナーの思いがエネルギーとして伝わります。話し方、流れなどポイントは随所にありますが、影響力がもっとも大きいのは夢中になることです。

その「空気」こそがもっとも伝えたいことでした。

■修了の証(あかし)の価値

講座の修了者には修了証を発行しています。養成講座の時はトレーナー認定証でした。講座への取り組み方が変わり、認定そのものをなくした今、私自身が証(あかし)への価値を見ていませんでした。

ところがこんな人が現れました。
● 修了証が欲しくて受講を希望する人
● 修了証を縮小しラミネートして携帯するトレーナー

驚きました。
私が見ていない価値を、そこに見てくれていました。

■Zoomによる遠隔講座は上手くいかず

「これで全国の人がトレーナー講座を受講できる」

Zoomに出会ったとき、心が躍り、興奮しました。満を持してZoomによるトレーナー講座を毎月設定しました。

結果……参加者は未だ0人。
まったくと言っていいほどうまくいっていません(笑)

考えられる最大の理由はZoomへの抵抗というハードル。実際やってことがないのでイメージを伝え切れていない、ということもあります。

■トレーナー講座、新展開計画中!

結果としてうまくいっているトレーナーと携トレ。前進を続けたことでたくさんの勘違いに気づきました。

そして迷走中のトレーナー講座。奇しくも昨晩、埼玉県の方からトレーナー講座の問合せが届きました。

新展開を計画中です。
乞うご期待!

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◇今回の気づき
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思い込みでもいいから、まずやってみる!
結果を受け入れると答えが見える

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この記事は、メールマガジン【前進の軌跡】(vol.021  2018年9月25日配信)のコンテンツ部の転載です。(タイトルの"C"は、"Content"の頭文字)
あきらかな誤字・脱字を除き、当時の文章をそのまま「軌跡」として残します。

この日の「編集後記」はこちら。


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