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コンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』木下晴香さんゲスト①

はじめに


タイトルで、いつも「観劇」にしているところを「体験」にしようかなと思ったくらい楽しいアトラクションみたいなミュージカルコンサート
とても完成度が高くて技術面でも凄いなと思うものばかり!
ある意味誰でも楽しめるコンサートでした!!

古川さんのオタクしてる先輩に感想送ろうと思ったけどツリーにしただけでも凄い長さになってしまったので
少しは読みやすいかなと思いnoteにしてます!
ただのオタクの感想です!

※この感想は5日の1公演だけ体験してきたゲストのオタクが書いているものです
※当日のセトリやセットなどのネタバレを含みます
※個人的感想になりますので悪しからず!

【1部】

前情報的にはMCもないしゲストも出てこないと言われていたのですが本当にノンストップショー!
前方席に座っていて視界良好だな〜いつ回るかな〜なんて思っていたら......

ダンサーの方々が出てきた瞬間!さすが!古川さん!不穏!って思ったんですけど
それより、映像演出めちゃくちゃ良くないですか!?招待されたかと思えば
一気に城に入り込んで、そこから複数枚の絵画を観ながら回っていくけどそれが古川さんの出演作モチーフというね
それにしてもしょぽながラケットとテニスボールだったのは面白い!
そもそも城に飾ってありそうな絵はタイタニック(?)の海くらいだと思うんだけど笑

①(4曲)

♫世界の王/ロミオ&ジュリエット
登場シーンの破壊力よ
これ何も情報なしに行った初日の方々さぞ驚かれたことでしょう
めちゃくちゃジャニーズぽいのになんか違う
(この違和感はダンシングクイーンで回収される)
ミュージカルの衣装でもあんまりないんじゃないかって思うようなやつだった
そして歌うのが世界の王というね
わりかし不穏な空気で始まっていきなり招待されて出てきたのがこの王子なのに世界の王歌ってダンサーさんたちガッツリ踊るんか!既に面白い!
これ客席無言かつペンラも使えないのか〜って思いながら聞いていたけどコーラスさんもあって良かった

♫最後のダンス/エリザベート
もう少しバチバチ踊ってくるかと思ったけど歌メインな感じなのね?でも一点集中な視線とかはシシィに向かっているようにも思えたし舞台ではないから自由度増してて良かった〜!
ダンサーさんたちが黒いシャツに細めのパンツだし動きが何より良い少ない人数なのにめちゃくちゃ満足感あるの凄いよな
何より影組トップスターじゃん!(影組って言ってるのは多分私だけです“陰”か“影”どっちでも良いのだけどニュアンス)
ダンサーさんたちが持っている黒い羽がもう少しボリュームあっても良いかなと思ったけど、あの羽が離れていくところを見ていると翼を失った鳥のように思えて
あぁ古川トートまじ人間って思う

♫嗚呼/黒執事
♫私はあなたの駒となり剣となる/黒執事

2曲続けて黒執事とは思わなくて私は生で見たことなくて借りた円盤とかでの視聴だったんだけどリコリス好きで生で聴けた〜!ってテンション上がってて
駒剣になるとダンサーさんが眼帯をされていてさらに上がる!
ショートカットの方めちゃくちゃぽいな〜と思ったらバッチリシエルらしい振り付けで動いてて作り込まれてる...が止まらなかった

②メドレー(7曲)

♫It’s not rewarded/黒執事
ここの上手側階段に映るシルエット!ピンスポ当てられて横顔の古川さんのちょっと上向きな時特に凄くセバスチャン!衣装も前の3曲も黒執事だからかなと思うけどセバスチャン意識な感じだしここめっちゃ好きだった

こっから3曲知らなかったんですけど
SAMURAI7の曲身体でリズム取ってる感じとか曲も好きだった〜

♫クールヘッド/レディ・ベス
ちゃんとコーラスの方から始まってておぉ!!ってなったし思い出されるカボチャパンツ!
最後しっかりこめかみに指トントンってしてから下手指差してて凄い!!フェリペっぽいと思った

♫ヘビーレイン/テニスの王子様
これが噂の!って思ってたらストロボが面白いやつだった!バチバチの全体じゃなくて差のある光が当たるタイプのやつ!
全体的に照明凄くないですか?(ちょっとピンスポはうーんって思ってたけど)構成としての照明が素晴らしい
コンサートだから出演者も少ないしセットが大きく変わるわけでもない中でこういう細かいところが光ってた

♫Who could ever have dreamed up you/ファントム
城田優演出版にめちゃくちゃ通った身としては歌詞が違和感に思えたけど新しいシャンドンだったな〜!
廣瀬さんのシャンドンは四季のラウルに近いというかモテるけどチャラチャラはしていない印象で、反対に達成さんはめちゃくちゃ遊んできただろうけどその反動でクリスティーヌへの愛が大きかった感じがしてて
古川さんは廣瀬さんに近いような気もしながらやっぱりロミオ感もあった
なんだろう鈍感みたいな感じ

③(4曲)


♫遠い稲妻/マリー・アントワネット
セトリ〜こっちを先にやる地獄
歌めちゃ上手い.......メドレー後の方が上手く聞こえた
ここのシャンデリアが凄く良くて
サビにかけてシャンデリアが光ってそれが希望のようにも意志のようにも思えるのだけど現実を歌っている時に消えていくのが苦しい

♫ マリー・アントワネット/マリー・アントワネット
えっと.........演出が良すぎませんか?
まず最初に奥の扉が青白く光ってて、その時点でまるでマリーの最後のようだなって思ったんですよ
白髪になってしまったあの姿
そこからフェルセンが歌い始めるけど
最初に出てきたのはシエルもやってたショートカットのダンサーさんまだ幼いマリーな感じがして素敵だなって思ってたら
「出会いは〜」のところで次に下手に出てきたのが仮面を持った男性のダンサーさんとボブの女性ダンサーさんで
あ、成長したって思ったんですよね
何よりフェルセンが踊らないことで回想シーンというか戻らない時間を見ている感じがあって
そして伏線を回収するかのような断頭台
あの青白い扉の奥に倒れて行ったのがポニーテールのダンサーさん
ダンサーさんを変えることでも時の流れやマリーの移り変わりがあるのが良いし
何より傍観者としてのフェルセンを魅せられたのが辛いけど上手い

♫愛と死の輪舞/エリザベート
さっきのエリザは横のスクリーンに黒い羽が映されていてtheトートだったのに今度は木漏れ日にも似た光.......
本当歌上手いな
古川さんのトートは人間になっちゃったんだもんね...........の感情が生まれる
これは別枠で書かせてほしい

♫影を逃れて/モーツァルト!

1年前なのかM!
1年って早すぎやしないか?圧倒的に上手くなっているしギアここでさらに上がるのね!?となる
M!1幕ラストと1部ラストとしての意味合いも合わさって凄く良いセトリなのだけど
この4曲に関しては通して見たことで凄い漠然としたこじつけが生まれたので後ほどまとめます.......天才すぎる流れに泣く

⚫︎人間に戻った死


(※ここからは完全にこじつけの妄想が流れます)

メドレーを聴き終えて始まる地獄の4曲なんですけどセトリ完璧すぎませんか?誰が考えたんですか?オタクですか?

まずMAが時系列順であることが素晴らしく地獄ですよね
さっき書いてるけど
・遠い稲妻のシャンデリア
・曲間に青白く光る扉
・ダンサーさんに再現させることで生まれる終わってしまった出来事の傍観者としてのフェルセン
の流れが完璧すぎる
希望の光が灯らず、青白く光ってた扉が断頭台に見立てられるの本当凄くないですか?

そこからさらにマリーアントワネットから差し込んでいた光が次の愛と死の輪舞にも繋がっていて震えた
サイドスクリーンの使い方がうますぎる
あ........これはフェルセンから繋がっているのかもしれないと思わされた
(元々古川トートは元人間説が私の中にあるんです)

最初スポットが浴びてないので「影のない死」という概念のような存在から、光が当たることで影が生まれて、その瞬間めっちゃ人間らしくなっていくのが2019私の観た古川トートでしかなくて
2019年.......
最後のダンスは黒い羽がスクリーンに映っていたけど愛と死の輪舞はぱっと見エリザには関係ないような光というか木漏れ日みたいな感じであまりにも解釈.......となったしこれがMAからの流れできてるのが凄い
イメージとしてはシシィが木から落ちるところみたいな感じなのかなシーン的にも
それが
光(シシィ)を見つけたことで人間のような感情を抱いてしまい、凍った心が溶けて、だから身体は震えているって解釈で見ていたんですよ

2019凄く人間味のあるトートだと思っていたので
そう思いながら見ていると、どこまで追いかけても人間に太陽は捕まえられないし、もし捉えてしまったら、追い越してしまったら
また影のないトートに戻ってしまう..........ってずっと思ってたんです
実際最後のシーンでシシィとは一緒になれずにあの顔を客席に向けてきた古川トート

ああ、もしかしたらフェルセンからの転生でトートとしてシシィに出会ってしまった流れを私は見せられているのかもしれない
トートはこの先も永遠と掴むことなど最初からできるはずもなかった光を求めてシシィの一生を繰り返していくのかと思うとしんどいよな、自分には影なんてもうないというのにそこから逃れることもできず延々と語り継いで.......なんて考えて良い流れのセトリだ1幕で満足〜なんて思ってたら、

あ?え?そんなこと思ってたら次の曲.........嘘だろ?誰だよ?セトリ考えた人
影を逃れてだって..........なんで...........私の脳内読み取ってんのか?
そもそも古川トートが転生の元人間って考えの時点で凄い良い演出解釈一致!ってなってるのに永遠になくなった影から逃れたいと解き放たれたいって思っているトートだって思ってるの知ってたの?(知るわけはない)

人間の感情持ったまま彷徨ってるのはトートも同じだよね..........うわぁめっちゃこじつけしちゃうよこんなセトリ組まれたら!!!が止まらなくて

もちろんM!の1幕最後の曲だから1部最後の曲としてもぴったりだと思うし
真骨頂みたいな感じで聴かせてもらったけど
あの人間トートからの影を逃れてはずるいよ
無理すぎて先輩に言ったら無事2人で死んだもん
これが共感されるのかは分からないけど
私の中ではフェルセン→トート→影を逃れてって感じで繋がって見えて
僕ミュのヴォルフ感を考えるとよりここがトートからの流れにしか思えなくなってしまった😢

マリーを助けられずに死んだフェルセンからトートになってまた影を追い続けそこから逃げたいとトートの中の人間の部分が叫んでいるみたいで
古川トートは人間だと思っている人間からすると最高に辛くて最高に素敵なセトリでした

これ書いてたら長くなってしまったので2部は後日にしますトーク長いですしね

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