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【山形のにぎわい】 庄内浜釣りケーション

旅先で仕事をするワーケーションと釣りを組み合わせた官民連携による「庄内浜釣りケーション」の取り組みが、山形県沿岸部の庄内地方で進んでいる。酒田市の東ふ頭交流施設「SAKATANTO(サカタント)」にある拠点では、スタッフが釣り具の貸し出しや庄内の釣りの魅力発信に力を注ぐ。
 きっかけは2020年、地域活性化に関する鶴岡市由良地区での会合に参加した県職員の提案だ。翌年夏、県職員たちは山形県唯一の有人離島・飛島(酒田市)で試行した。地元市町などでつくる庄内空港利用振興協議会は、全日本空輸(ANA)グループ各社や関係団体と連携して庄内、首都圏それぞれの在住者を対象に鶴岡市の由良地区を中心にモニターツアーも実施。計約30人が釣りとコワーキングスペースでのテレワークなどを体験した。
 その後は、ANA羽田-庄内線利用者向けに釣り具無料レンタルキャンペーンなども展開した。酒田市の拠点で活動する松並三男さん(39)は、プロの釣り師と連携してPR動画を配信した。釣りイベントも企画し、沿岸地域・庄内の注目度を高めている。松並さんは「受け入れ環境をさらに整え利用者を増やしたい」と、釣りケーション定着に意欲を見せた。(山形新聞社)


庄内浜釣りケーションの拠点で庄内の魅力発信に力を注ぐ松並三男さん=2023年8月、山形県酒田市


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