パパゲーノ効果

希死念慮を抱え続ける娘が、今の苦しい状況を乗りこえる方法ないか…
そんなことを考えながら、「夜と霧」(VEフランクル みすず書房 池田香代子訳)を読み返しました。

「生きることは、彼らからなにかを期待している。生きていれば、未来に彼らを待っているなにかがある」(134ページ)

フランクルの過酷な体験から生まれた言葉だけに重みが違います。
死に囚われそうになった人が、死から逃れられた体験を伝えることで、他の人にも生きる力を与える効果が得られる。
そんな効果をパパゲーノ効果といいますが、フランクルの言葉はそんな力を持つように思えます。

先人の言葉が娘並びに希死念慮を抱くすべての人の心に届くことを祈ります。

繰り返しますが、
自殺報道をする際、命の電話の番号を最後に載せておわり、という乱暴な報道は慎んで欲しいものです。情けないです。

報道の自由は権力から守られなければなりません。しかし、報道の自由は、個人を傷つけるものであってはなりません。自由の意味を間違えないで欲しい、と願います。とほほ。

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