競馬連載009

思い出の函館2歳ステークス

先週は、福島遠征でございました。
非常に楽しい一泊旅行でした。
ただひとつ、某Kさんのイビキがものすごかったことを除いては……。

今週の重賞は中京記念と函館2歳S。
正直「どっちにも思い出なんてねえよ!」というレベルのレースですが、函館2歳Sのほうをチョイスしました。


第3位 2013年 勝ち馬・クリスマス

バゴ産駒というと、ビッグウィークやブラックバゴ、最近ではクロノジェネシスなど、中・長距離で活躍する馬が目立ちますが、本馬は短距離で活躍したバゴ産駒でした。
5勝中4勝を北海道で挙げ(函館3勝、札幌1勝)た洋芝巧者でもあり、「夏なのにクリスマス」といわれたものです。

ちなみに、同馬の繁殖初年度の産駒はオルフェーヴルとの仔。
オルフェの父は言わずと知れたステイゴールドですが、本馬の母父もステイゴールドです。
つまり「ステイゴールドの2×3」という、ものすごい血統です。


第2位 1997年 勝ち馬・アグネスワールド

函館2歳Sが、まだ「函館3歳S」だった時代の勝ち馬です。
本レースは基本的に「早熟馬限定のレース」と思われがちではありますが、本馬は2歳、4歳、5歳時にGⅠを制覇(地方、海外)を果たし、息の長い活躍を魅せました。
中央競馬のGⅠレースには手が届きませんでしたが、その快足はケタ違いでしたね。
「函館2歳Sの勝ち馬」のなかでは出世頭だと思っています(ダイナアクトレス、バンブトンコートの時代は見ていなかったので)。

なお、このレースで武豊騎手は全場重賞制覇の偉業を成し遂げました。


第1位 1993年 勝ち馬・マリーゴッド

このレースは「マリーゴッドが勝ったレース」というよりも「ナリタブライアンが負けた」函館3歳Sといったほうが分かりやすいですね。
3歳時(現表記では2歳)のブライアンは、とにかく取りこぼしの多い馬で、このレースなど6着に大敗しています。
改めて成績表を見ても、このあと福島のきんもくせい特別を快勝するものの、中1週で挑んだデイリー杯3歳Sではボディーガードの3着、そこからさらに中1週で京都3歳Sを3馬身差で優勝。

この成績で、朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティS)で1番人気に支持された挙げ句、完勝してしまうんですから、まったくよく分かりません。
結果として3冠馬になるわけですから何も文句はありませんが、本当に不思議な馬だなあと思った記憶がありますね。


いかがでしたでしょうか。
来週はアイビスサマーダッシュか、クイーンSを取り上げます。

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