決意の夜に
ドロドロでぐちゃぐちゃで、尖りまくってて刺さりまくってて、それなのにどこか暖かい。
あの人が、あの人が紡ぐ言葉が大好きなんだ、と思う。
きっとあの文章が自分の理想。
澄んでいて、とても綺麗で、柔らかい。なのに温かさと冷たさをはらんだ、真っ直ぐな武器。
自分は弱い、それを自覚してなおも藻掻く。
今も足掻き続けている1人のただの人間。
辛さ、痛みを知らない人には刺さらない。でも、知ってる人には嫌というほど刺さる。
致命傷になるほど刺さった自分は、嫌なことを思い出しつつも痛みを理解できたことが本当に嬉しくて。
周りに「過去を振り返るな、切り替えろ」って言われ続けてきたけど、それもいいんじゃない?って言ってもらえたような気がして、それで救われて。
「独り」だった自分を「1人」にしてくれた。
まだ1年も経ってないのに、何度この人に泣かされたことか。希望を与えられたことか。
自分が返せるモノはなんだ。探してたらまたどんどんもらってばっかりになって。自分に対して怒りや劣等感が増幅していく。
そこで1つ自分に問いかけた。
「自分の生きる原動力はなんだったのか」
――答えは、反発だった。
たぶん、ちっぽけなプライドだ。
間違えるのも、注意されるのも、否定されるのも、失望されるのも、見下されるのも、関わったことを後悔されるのも、人を大切にできないのも、もらったものを返せないのも死ぬほど嫌だ。
だから、復讐してやろう、って考えた。
たくさん泣かされた。だから、今度は
"何度も泣かせてやりたい"って思う。
できることはなんだ、喜ぶことはなんだ、心をどうやったら動かせるんだ。そればかり考えている。
経験も知識も全く足りない。でも、一つだけ。想いだけはある。
近い将来、なんて逃げはしない。今年中だ。
今年中に絶対泣かしてみせる。
人を想うチカラは強い。そんなわかりきってることを改めて想い知らせてやる。
されたことを、何倍も大きくして叩き返してやるんだ。
きっと、それが最大の復讐であり、恩返しだ。
1人の仲間として、ファンとして、一緒に作品を創りあげたい。
ドロドロでぐちゃぐちゃで稚拙な自分を、少し雲がかかった半月が照らす。
今日はそんな美しい夜だ。
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