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【物欲】新しいキーボードを買った

昨日の日記にも書いたが新しいキーボードを買った。
愛用のREALFORCE 91UBKに特に不満はない。だが、「小説を書くときにはその日の気分で万年筆を変えているのに、PCに打ち込むときのキーボードは毎日同じなのはおかしいんじゃないか」と一瞬思ってしまったのが運の尽きだった。
それからというもの、頭の中は常にキーボードのことでいっぱい、メカニカルキーボードの打鍵感はいかがなものなのかと家電量販店で試打しまくったり、原稿をしていない時間はガジェット系Youtuberさんが紹介してくれている海外の素敵なキーボードの打鍵音の動画を見たりと、要は思考の大半をキーボードに支配されてしまったので、仕方なく、最も惹かれた製品の購入に踏み切った。
仕方なくだ。

それがこちら、VARMILO(アミロ)のAURORA。
『65%キーボード』に分類される。フルサイズとテンキーレスサイズが存在するのは知っていたが、テンキーレスからFnキーも取り払ってしまったものが、65%キーボードだそうだ。世の中には60%とか40%キーボードというものもあるらしい。
軸は静音デイジー軸。購入ページに動画があるが、打鍵音はとても静かで心地いい。押下圧も軽くて非常に打ちやすい。

VARMILOは中国のメーカーで、阿米洛と書くそうだ。日本の正規代理店である『ふもっふのおみせ』のページに詳しく記載されている。以下のリンクの『注目メーカー』から確認できる。

もともとは『海の音色』のほうに興味があったのだが、『AURORA』の実物を見てみたら、こちらにより強く惹かれた。スペースキーのトナカイもかわいいが、Enterキーに「AD ASTRA」と書いてあるのが一番のチャームポイントだと思う。アド・アストラ、ラテン語で「星の彼方へ」という意味。今書いている小説の内容にも合っていて、なんとなく、運命的なものを感じた。物欲の解消に運命論を持ち出すのはアウトだとわかっている。もう引き返せないのだ。この深いキーボードの沼から。

キーボードにはメンブレン、パンタグラフ、メカニカル、静電容量無接点方式、磁気式などの種類があることを知らない人のほうが多いと思う。「普通のやつ」と「薄いやつ」があるくらいの認識じゃないだろうか。そういう一般的な人からすれば、「日によって違うペンで書くみたいに、日によって違うキーボードで入力したい」という欲求自体が意味不明だと思う。そもそも、「日によって違うペンで書く」ということ自体が逸般的な気もする。学生の頃は常に同じシャープペンシルを使っていた記憶がある。

とはいえ、キーボードに関しては、「自分はゴールした」と思っていた。ずっとノートパソコンで入力してきた人間がいきなりREALFORCEに手を出してしまい、REALFORCEが極めて無難な名品であるがゆえに、ほかのキーボードを試そうなんて気持ちにはならなかった。

ただ……飽きてきていたのだ。
デザインに。

REALFORCEは素晴らしいし最高のキーボードだ。だが、あまりにも無難だ。下の画像を見ればその無難さが伝わると思う。

上:VARMILO AURORA 下:東プレ REALFORCE 91UBK

REALFORCEのほうも、黒に金の印字で格好良い。キーにかなが書かれていないのもスタイリッシュだ。しかし10年近く使うと、なんでも見慣れてしまう。近頃は打鍵感や音に凝ったキーボードが多く発売されていることもあり、刺激が欲しくなってしまった……

※REALFORCEの現行モデルにはかなが印字されている。かな表記なしのバージョンを手に入れたい場合は、別売りのキーキャップを購入して付け替える必要がある。

結論としては、REALFORCEとAURORAはどちらも素晴らしいキーボード。満足感がすごい。この記事も、ただAURORAで文字を打ちたいがために書いている。内容がないのはそのせいである。

本当はこれもほしい。

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