〈恐れ〉を恐れたくない

ウツになったことで〈恐れ〉について前より解るようになった。
当時は世の中全てが恐れの対象だったからだ。
近所のどこかの家の窓の明かりを見ると、以前の家族を思い出して苦しくなる。
親友とのLINEでさえ傷つきそうで怖くて出来ないのだ。
近況について聞かれたらどうしようとか、説明したら思い出してまた苦しくなりそうとか。
そうなると、全く行動しない状態になる。行動は恐れを伴うって事だ。

少し先の未来に〈傷つくかも知れないという恐れ〉が起こるかも知れないと恐れている。こんごらがるけど。

〈恐れ〉を恐れてるって事だ。
そのせいで何も行動出来なくなる。

文字だけ見てると、オレはなぜそれを恐れていたのか分からなくなる。
だってそれって現実世界の出来事じゃなくて、生き物でもなくて〈感情〉とか〈反応〉とか触れないものを怖がってるんだよ。この辺がわからなくなる所なんだよなぁ。

最近はやろうやろうと思っているのに、出来ていない事もある。
そこにはやっぱり〈ちょっと残った恐れ〉があるんだろうなぁと分析。

正直、コレは全く意味のない〈恐れ〉なんだろうなぁ。

お寿司のわさびを美味いと思った時の事を思い出す。

里帰りとか手紙を書くとか、誰かと会うとか、ちょっと残った〈恐れ〉が、色んな事を教えてくれている気がする。


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