Twitterにあげた詩(2021/11/18~12/20 10作品)
『自由』
空を飛ぶことが
自由なら
自由なんていらない
あなたが遠くなってしまうから
(2021/12/20投稿)
『残響』
それがあなたの声ならば
かすれていても
か細くても
かまわない
声を
言葉を
何でもいい
聞かせて欲しい
命の音を
忘れないよう
刻みつけるよう
叫んだ声はあなたを思う
私の声
(2021/12/14投稿)
『咲き誇るように』
気づかないうちに出来ていた
切り傷みたい
気づいたら
痛くて気になって
無視できない
自分で広げてしまう傷口
絆創膏をあてる
にじんできた血に
花が咲く
大丈夫
その花はそこにしか咲けない
顔をあげたら
たくさんの花が
咲き誇っていた
(2021/12/10投稿)
『香る』
思い出した香りは
あなたのものと違っていた
あぁ隣にいる人の移り香と
混ざっていたんだ
思い出した香りは
あの時
隣にいてくれた時の香り
今のあなたと違う
残り香
(2021/12/08投稿)
『ふと、思う』
私は自由だと
主張する
心に
結局縛られている
(2021/12/04投稿)
『ハッピーエンド』
結末を迎えるには
まだ早い
幸せを継続するには
何が必要か
笑顔で考え続けられる
ありふれた物語に
あなたの笑顔を一筋照らせば
それだけで特別な結末
(2021/11/27投稿)
『青とブルー』
青を「冷たい色」
と言う私
青を「空の色」
と言うあなた
晴れた日の海
濡れた紫陽花
かき氷のブルーハワイ
暖かいような
冷たいような
それぞれの青があるなら
あなたの青を見てみたい
あなたのそばで
(2021/11/26投稿)
『夜空に落ちる』
夜がひっくり返る
どこまでも落ちていく
月に手を伸ばしても掴めなくて
遠くなっていく光
誰か夜をひっくり返して
いつまでも落ちていくなら
終わることもない
(2021/11/24投稿)
『ねがいごと』
神様
私の願いは
私の手で願いを叶えること
たどり着くため
振り向いてみる
奇跡を起こす軌跡
つかみ取るため
握りしめてみる
紡いできた縁
この心だけで
どこでも飛べる
高く高く
(2021/11/21投稿)
『雪に足跡』
一面の白い世界
駆け出したい衝動を抑えながら
そっと一歩踏み出そうとする
どこからか出て来た野良猫は
私の葛藤も知らず
悠々と足跡をつけていく
それはただの薄化粧
たった一歩で白い世界は泥にまみれていく
かじかむ指先に
白い息
真っ白な世界まではもう少し
猫も息を潜める頃には
足跡すら白く残る
この心も白くなれ
春が来るまでは
静かに凍ったままでいたい
(2021/11/18投稿)
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