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好きにやらせればいい

好きにやらせればいい

無責任のようだけれど、私にはとっても深い愛のこもった言葉に感じた、懐かしさがある。

小さい頃、何気なく言われていたからこそ、改めて聞けて嬉しくなった。
『しず、良いんだ、孫の好きにやらせなさい』
祖父の口癖のひとつ。
しず、は祖母のお名前だけど、何かあるたび、祖母の心配な一言のあと、必ず祖父はフォローなのか、必ず言ってくれる。

テレビを見てからお風呂で良いじゃないか
明日は休みなんだから、少しくらい遅く寝て良いじゃないか

…そんな意味合いが多くあった記憶はある。
それで大丈夫か心配だから確認したい祖母
偶にしか来ない孫を甘やかしたい、祖父
(そこそこの頻度で泊まりに行っていたけれど)
何とも面白いバランスの会話、喧嘩は絶えなかったと母が嘆くけれど、なんだかんだ互いに依存していたのがちょっと可愛らしい二人。
当たり前に見て、当たり前に聞いていたからこそ、今日、久々に耳にした祖父の冒頭の一言。
ああ、本当に変わらず、見てくれているんだな。
が伝わる一言だった。

今日、これを言われた理由は、娘がボールペンを持って、テレビや窓に突進する様は、まあまあ危険もあり、声をかけるも少し語気が強くなる私に対して。
あれもダメ、これもダメと言われたことが本当に無かったけれど…あ、もうこれは産まれた頃から言われ続けた言葉だなと改めて知った。

好きにやらせればいい

たくさん肯定してくれていたこと、改めて気付かされた一瞬だった。

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