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落下

野原工芸のシャーペンを、早くもうっかり落下させてしまいました。低い位置の棚板の縁にぶつかってしまい、小さな傷もできました。やはり重量があるので、ぶつかった衝撃も大きいように思います。

野原工芸シャープペンシル(ミネバリ)

まあ、できた傷はもう消えないので、反省はそこそこに前を向くことにします。今後も、もちろん落とさないように気をつけますが、過度に慎重になることもないでしょう。

私はモノグサなので、オイルを使った手入れはたぶんしないだろうと前に述べましたが、この傷の箇所には手当てしてみようかな、と思いつきました。せっかく付いてきたオイルだし、使わないともったいないというのでは本末転倒にあたりますが、図らずも理由ができました。

とはいえ、その理由は妥当であるのか、自信は持てないのでもう少し様子見することになるかもしれません……優柔不断なのか、ほんとうにモノグサなのか……。

さて、二月にこのペンを手にしたときには、同じシャーペンの相棒探しを始める気でいました。一つには、シャーペンというものに対する探究心を失いたくありませんでした。もう一つには、このペンに対する客観的な視点を担保したかったのです。

また、仮にこのペンに弱点があるとするならば、それは重量ではないだろうかと推論しました。ひとたびペンを持ってしまえば、慣れもあって重いと感じることはなく、その重量は指の力をあまり使わずにペン先を走らせるのにむしろ好都合です。

が、短時間に持ったり置いたりをくりかえす際は、重たさもあって何度も持ち上げることに飽いてしまうのではないでしょうか。だから、そのありうる弱点を補える軽いシャーペンを探そうと考えていました。

しかし、そうした思惑が吹き飛んでしまうほど、私はこのペンの握り心地が気に入ったようです。

私はシャーペンは、ほぼ毎日使っていますが、もりもり書くわけではありません。そもそも使い分ける必要がないという事情もありますが、このペンで書く時間を削ってまでほかのペンを使おうという気にはなりませんでした。短時間に持ったり置いたりをくりかえす場合も、ペンの重さが気になることはありませんでした。

シャーペンへの探究心も、客観的な視点もたしかに大事ですが、少なくとも今は、もうしばらくは、このペンで書く時間をただ愉しんでいようと思います。

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