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吹き替えアニメ 英語表現 (4) ブギーポップ / Booggiepop and Others

同級生に借りて小説を読んだのは、もう四半世紀前ではなかろうか? Crunchyrollに出てきたのでちょくちょく見てみた。アニメは2回作られ、見たものは新しいほうのようだ。

あまり感心できないやり方だな / I don't approve of how you are going about this

approve はよく使う単語だが、 approve of という phrasal verb はそんなに見たことがなかった。あるものについて「それが正しいという考えている」みたいな意味のようだ。この日本語が会話の中で頭に浮かんだら、自分は単に I don't like how you are doing とか、 I don't think you are doing right とでも言うだろうが、そういう英語力では翻訳の仕事はできない。この訳はもう少し正確だ。ちゃんと勉強しないと、こういう言葉はなかなか使えない。

君とは次元が違う / I'm on a completely different level

different levelを使うのを見たのは、モブサイコに続いて2回目。英語見てから日本語を確認すると、日本語も割といろいろということが分かる。

日本語の「次元」が、英語で「レベル」になるのは、面白いと言えば面白い。日本語ではなぜ次元というのだろう?次元に上も下もないだろうに。なお「スターバタフライ」で I'm from another dimension という歌詞があって、文字面はちょっと似ているが、これは文字通り「異次元世界から来た」という意味。

君はなんていうんだ?小さな名探偵君 / What can I call you? Little Miss "Eye for Details?"

翻訳調の表現で、キザな雰囲気が演出されている。英語では、よくこういう言い方がある。英語 -> 日本語 で訳されたと言われても違和感がない。
Little Miss "Eye for Details" -> 小さな名探偵君 は、その逆よりは起きそうだ。Little detecitive girl みたいな方向では訳さなかったんだな。

初恋は実らない / First love bears no fruit

「実る」に近い英語表現を持ってきて訳したものと思われる。この文字通りの英語のフレーズはなさそうだが、 言葉通りでないとしても、そういう考え方自体はあるんかな?

やれやれ / Good grief

「やれやれ」はいろんな訳がありえそうだが、この英語のニュアンスもそんなにはよくわからない。全体に、何でもキザで大仰な話し方をする作品なので、なんとなく雰囲気にマッチしてる気がする。
覚えても使うのに躊躇する英語表現の好例。アニメで英語を覚えようとすると、そういう語彙が増えていく。

全体に、英語で聞くとそんなに気にならないが、ブギーポップの日本語の話し方はかなり癖がある。淡々と+ミステリアス、みたいな表現にしたいのだと解釈したが、間延び感が先に立ち、あまりうまくいってないと思う。

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