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好きすぎて逆にあまり聞かないようにしている曲
好きすぎてあまり聞かない曲。
というよりは、「ある曲に特別な思い入れがあって、その美しい思い出を汚したくないのであまり聞かないようにしている」と言った方が近いかもしれない。
みなさんには、そんな経験はあるだろうか。
たとえば高校時代によく聞いていたとか、好きな人に教えてもらったとか、曲に自分の思い出が付随することは誰にでもあることだと思う。
わたしにもそれはある。東京事変の「落日」という曲だ。
高校1年、当時私は吹奏楽部に所属していた。
夏のコンクールが迫り、部内の空気は張り詰めていた。
練習を終えて家に帰るまでの道や、寝る前の不安を紛らわすためによく聞いた。
なので落日を聞くと金管楽器の音や夕暮れの海が思い浮かぶ。
その時期の思い出が曲にこびり付いて、今でも取れない。なんでもない場面で聞きすぎるとコンクール直前のあの緊張感ごとどこかに消えてしまいそうなので、不用意に聴くことの無いように、Spotifyで流れてきてもスキップしている。
もし聞きすぎてしまったら、流行しているネットミームに日清が介入してきたときのあの落胆に似た気持ちになってしまうことだろう。
コンクール前というのは決して楽しいだけの時間では無かったが、あの時間から得られたものはとても多いと思う。
高1の時の記憶は今から追加することが出来ない。なので当時の思い出に手を加えて、もしなんでもない記憶に変わってしまったらもったいない。
こんな暮らしは一体いつまで続くのだろう。
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