イチゴゾナー研磨
クモリは歴史と言われても
オールドレンズがクモっているのは仕方ないことだ
数十年の時を経ているのだから仕方ない
しかし、発売当時の綺麗なレンズで撮影してみたいという思いが募る
山崎光学写真レンズ研究所
この記事を読んで、私も是非試してみたいと思った。
研磨して欲しいレンズはゾナー5cm F1.5
対応可能なのか恐る恐る電話をしてみた。
私:「レンズは、ツアイス・イコンのコンタックスゾナーです。クモリがあり、霧がかった写りになるため、曇りの除去をお願いしたいのですが、対応いただけますか?」
山崎さん:「このレンズは、コンタックスのフィルムで撮りますか?デジタルで撮りますか?」
私:「フィルムでも、デジタルでも両方撮りたいと思っています」
山崎さん:「フィルムとデジタルだとピント調整が変わってきます。一度フィルムで合わせますね」
私:「承知しました。レンズは宅配便で大丈夫でしょうか?」
山崎さん:「大丈夫です。送ってください」
あっさりと、話は進み、氏名・住所・実施内容依頼事項のメモ書き等を入れて送付した。
ぴっかりゾナー
半年近く経過して、山崎さんから連絡が来た。
山崎さん:「お待たせしました。できましたよ。あなたのゾナーはピントがいい。ここまで良い個体は、なかなか無いから、大切にしてください」
私:「ありがとうございます」
山崎さんに褒められてとても嬉しくなったのと、愛着がわいた
透き通るガラスに惚れ惚れした。
レンズチェック
早速、写りをデジタルカメラでチェック。
すると・・・無限が合わない。
山崎さんに確認したところ、
フィルム機で合わせたので、デジタル機に合わせると1mmほどピント位置を調整する必要がある。
マウントアダプターを使用するなら、合わせて調整するので、一緒に送付してほしいとのことだった。
デジタルカメラは、センサー前にカバーガラスがあり、そのせいでフィルム機とピントチューニングが異なるとのこと。
再送付し、調整後数日で戻ってきた。
蘇った描写
クモリがなくなり、蘇った描写
1930年代にこの描写をしていたとは、驚かされる。
中心付近の描写は、開放でも素晴らしいが、周辺描写は甘い。
周辺画質は、ミラーレスカメラの拡大機能でピント合わせを行っても、芯がわかりにくい
順光の滲みは気にならない
夜間などの光源を発するものや、逆光では滲む
ボケは特徴的で、丸く強く出る
素晴らしい描写でエースレンズになった
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