見出し画像

自作レーダーチャートの見方 #Wordle #ことのはたんご

 当記事は、ゲーム『Wordle』や『ことのはたんご』に関する記事です。
 いずれも下記リンク先から遊ぶことができるブラウザゲームです。

 私は、これらのゲームのお題に関する自作のレーダーチャートを Twitter @tog15_duvet や note で公開することがあります。
 当記事では、そのレーダーチャートの意味や見方について説明します。

1. グラフの意味

1.1. 意味

 下図は 2022年4月25日 に出題された 第310回 のお題 "ASKEW" のレーダーチャートです。

『Wordle』第310回のレーダーチャート

 黄色い部分が 🟨 の出やすさ、緑色の部分が 🟩 の出やすさを表しています。
 上図からは "E" "A" "S" は 🟨 が出やすく、 "W" では出づらいことが分かります。

1.2. 元データ

 レーダーチャートを描画するための元となったデータが下表です。

『Wordle』第310回のレーダーチャートの表

 集計したデータは、私が遊び始めた 第202回 からそのお題の回までに登場したものを対象としています。
 その期間に観測した範囲で、 1文字目 が "A" であったのは 6.4% であり、 2~5文字目 のいずれかが "A" であったのは 30.8% です。

 この数値が、前者は 🟩 の出やすさ、後者は 🟨 の出やすさと近似していると捉え、レーダーチャート化しています。

1.3. 目盛り

 レーダーチャートを再掲します。

『Wordle』第310回のレーダーチャート (再掲)

 3本 ある主目盛はそれぞれ、 10%、 20%、 30% を表しています。
 それらの間にある補助目盛は 2% ずつ引かれています。

 "A" の 🟩 の出やすさが 6.4% なので、補助目盛 3本目 と 4本目 の間にあります。
 🟨 の出やすさが 30.8% なので、一番外側の主目盛よりも大きくなっています。

1.4. 『ことのはたんご』

 『ことのはたんご』のお題についても同様にレーダーチャートを作成しています。
 第6回 以降のお題を対象に集計しています。

『ことのはたんご』第90回のレーダーチャート

 5文字目 が「ウ」であったお題は 30.2%、 1~4文字目 が「ウ」であったお題は 22.9% であったため、緑は外の主目盛をはみ出し、黄色は主目盛 2つ目 と 3つ目 の間に位置しています。

 『ことのはたんご』は日本語版であるという性質上、頻出文字とそうでない文字の差が大きいため、極端な形のグラフになることが多いです。

2. グラフの見方

2.1. 🟩大 🟨大

 レーダーチャートの緑の部分も黄色の部分も大きいパターンです。

『Wordle』第314回のレーダーチャート

 お題となる単語が頻出文字で構成されているため、初手~ 2手目 に多くの情報を得やすいことを表しています。
 余程特殊な単語を送信しない限りは 初手~2手目 がどちらも ⬛⬛⬛⬛⬛ で並ぶような状況にはなり得ないはずです。

 ただし、最後の一文字の詰めが難しいケース等も存在し、必ずしも簡単なお題であるとは限りません。

2.2. 🟩大 🟨小

 レーダーチャートの緑の部分が大きく、黄色の部分が小さいパターンです。

『Wordle』第321回のレーダーチャート

 『Wordle』においては、基本的に黄色が緑より大きいことが大半であるため、上図のようにどちらも同じくらいの大きさになっている場合は「緑が大きく黄色が小さい」と捉えるべきです。
 『ことのはたんご』においては、緑も黄色も同じくらいの大きさのことが多いため、グラフの見た目通りであると読み取っても構いません。

 このタイプの問題において、お題となる単語に頻出文字は少ないですが、文字の並びは傾向通りのことが多いです。
 どの文字がどの位置で出やすいかに基づいて解けているか否かが問われます。

 例えば『Wordle』で "Y" は頻出文字ではないですが、 5文字目 に限定すればよく出題されています。
 こういった文字の位置ごとの出題頻度まで意識している人だけが、「🟩大 🟨大」と同じように解けます。

 ただし、このパターンは、 残り1~2文字 になっても答えの候補が多く残っている可能性が高いです。
 最後の詰め方の上手さも問われるため、実力差が出やすいお題かもしれません。

2.3. 🟩小 🟨大

 レーダーチャートの緑の部分が小さく、黄色の部分が大きいパターンです。

『Wordle』第310回のレーダーチャート (再掲)

 🟩 がなかなか出ず、 🟨 ばかり出るため、最後にアナグラムをする展開になりやすいです。

 また、 🟨 が出た後に、その文字を他の位置で試すことで 🟩 を探るような解き方をする場合、「🟩大 🟨大」のお題では成功しますが、このタイプのお題に苦戦する可能性が高いです。

 「🟩大 🟨大」や「🟩大 🟨小」の場合は、お題となる単語を知らなくても解くことは容易ですが、このタイプの問題で知らない単語が出題された場合は、ありそうな単語を入力しまくる等、苦労することになりがちです。

2.4. 🟩小 🟨小

 レーダーチャートの緑の部分も黄色の部分も小さいパターンです。

『ことのはたんご』第96回のレーダーチャート

 レーダーチャートを作り始めてから、『Wordle』ではこのタイプのお題は出題されていません。

 初手~2手目 が ⬛⬛⬛⬛⬛ で並ぶような展開になる可能性も高いですが、特徴的な単語がお題であるため、 1つ 🟨 が出るだけでも一気に候補が絞られるようなお題です。

 知っている単語であれば意外と簡単に解けることが多いですが、知らない場合は「🟩小 🟨大」以上に苦労することになるでしょう。

3. おわりに

3.1. 更新履歴

2022/05/11

  • 当記事「『Wordle』や『ことのはたんご』のレーダーチャートについて」を公開しました

2022/06/25

  • 当記事のタイトルを「自作レーダーチャートの見方 #Wordle #ことのはたんご 」に変更しました

  • 最近レーダーチャートを Twitter であまり公開していないため、それに伴い、記事内の一部の表現を変更しました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?