「髙橋海人のプレイリスト」を考察するぼくらの夏
それは彗星のごとくやってきた。
えっ、CMに出ている……!!?!?!!!
しかも相方の友人である志尊淳さんと。
インタビューで喋ってるのを見ると、ちょっと距離を感じるのに、CMのこのかんじ同級生でスゲー!!
お得意の赤ちゃんみたいな笑いかたをしていて、つられてこっちまでにこにこ。
ユニバーサルミュージックの「#ぼくらの◯曲キャンペーン」は、冬から始まっている。冬は川口春奈さんと吉沢亮さん、春は水上恒司さんと高橋文哉さんだった。しかもテレビで結構見た気がする。特に冬はよく見た記憶がある。
各シーズンCMは3種類くらいあったから、他のバージョンもこれから出てくるんだろうな〜楽しみ!
そしてこのキャンペーンでは、CM出演者がユニバーサルミュージックの曲で組んだその季節にぴったりのプレイリストが公開される。
海人くんが組んだプレイリストを見て聴いて、これは単に好きな曲を並べただけではなく、しっかり考えて作られていることが伝わってきたので、選曲について調査と考察をしてみた。
プレイリストはこちらでございます!
順番に聴いてみたときに、曲のつなぎも意識してるやつだと思った。タイトルからわかるものもあれば、歌詞でわかるもの、曲調合わせのものなど、さすがライブのセトリをこだわりを持って作る人だ! と唸った。
プレイリストに物語がある。
あとプレイリストの画像可愛すぎないか?????
笑顔がまぶしくて、背景が青空だし、太陽に見える。
話が逸れちゃったけれど、本題にいきましょう。
分けてみたり、探してみたり、眺めたりしてみた。
リリースされた年代で曲を分けてみる
幅広い!
「中央フリーウェイ」や「夏の終わりのハーモニー」は、けんじパパがドライブのときに流していたとかですか! と想像しちゃうくらい、海人くんから出てきたのが意外だった。
海人くんは1999年生まれだから、邦楽の素晴らしさと出会った2010年代からの選曲が多いことに納得する。それぞれの曲に思い出が詰まっているのだろうと、思いを馳せてしまう。
1990年代は『95』でそのあたりの曲にたくさん触れたものもあるかもしれない。「ラブリー」は作中でも使われていたもんね。
歌詞から共通ワードを探してみる
夏曲として選ばれているため、夏ワードがきっとどの曲にも潜んでいるはず、という予想から探してみた。
一見、海人くんは関係なさそうな調査にも思えるが、まあ付き合ってほしい。
夏、真夏
6曲 / 25曲
思っていたより少なかった。
最後の「群青日和」に至っては、「冬」や「十二月」が出てくる。
夜、晩、夜空
11曲 / 25曲
夜のワードがたくさんあると気づいて、夜に音楽を聴いて物思いにふけることが多いのかも、と思った。
きっと大体の人がそうですね。私もです。
星、流星、星屑
7曲 / 25曲
「夜」がたくさんあるから、「星」もたくさんある。
私はキラキラした人やものに星をあてがいたい癖を持っているから、初っ端の「スターゲイザー」にたいそう気持ちが高ぶったよ。
光
6曲 / 25曲
「光」も多かった。
「眩しい」「きらり」「ギラギラ」「キラリ」などの光を感じるワードも多い。「星」の理由同様に非常によかった。
あと印象的だったのは、「炎」や「燃える」というようなワード。
火からもなんだか夏を感じる。熱いからかな。
動詞で見てみると、特徴的なことで「探す(捜す)」や「髪を洗う」行為がよく出てくる気がした。ちなみに「髪洗ふ」は夏の季語らしい。
順番に曲を眺めてみる
歌詞を眺めていて思ったことがある。
もしかして、言葉をつないでいっている??ということ。
全ての曲ではないかもしれないけれど、ところどころでこれは狙っているでしょう! と思える流れがいくつかある。
「One Last Kiss」からの「閃光少女」
「写真は苦手なんだ」と「写真機はいらないわ」、「喪失の予感」と「昨日の予感」の対になりそうなフレーズに気付いたときは脳汁がどばどば出た。
「閃光少女」からの「エロ」
共通ワードがたくさん出てくる。
「昨日」「今日」「明日」「最後」
「エロ」からの「寝癖」
これは朝チュン展開を狙ったと確信した。
「One more time, One more chance」からの「Hello, my friend」
これも「いつでも捜しているよ」と「帰り道探した」の共通フレーズ。2曲とも夏の日に探している。
曲は並んではいないけれど、「スターゲイザー」や「きらり」、「モノマネ」でも「探す」が出てくる。このプレイリストでは君(あなた、星)をずっと探している。
「リバーシブルー」、「モノマネ」、「ホームタウン」
これは遠回し天邪鬼さんが徐々に素直になっていく気持ちの成長シリーズ3部作。
リバーシブルー:会いたくない 会いたくない 会いたくない そんな気持ちとは逆の気持ち
モノマネ:全然似てない 今更泣いても酷いモノマネだな
ホームタウン:愛している 愛されている たまに愛してない でも愛してくれる
うまく言語化できていないかもしれないけれど、とにかく曲のつなぎがうまいと言いたい。うまい!
ところで、「夏の終わりのハーモニー」「帰ろう」のあたりで一度夏を回顧することが終わっていそうなかんじがしません? みなさんはどうですか?
「スターゲイザー」で星を探していたら、いろんな夏の思い出に耽っていた、というような。失恋して君を探したり、新しい恋をしたり、ホームタウンに戻ってみたり、ね。
あと最後の「群青日和」は無理やりではあるけれど、このプレイリストに散らばった要素を回収していく意味を持たせているのではないかと考えている。1曲目の「スターゲイザー」に戻っていくように。
「あなた何処へやら」(群青日和)と「星を探してる」(スターゲイザー)はつながりそうだし、「新宿」や「東京」(群青日和)のワードと「ホームタウン」の対比はなんだかグッとくる。
これは冬に夏の思い出に浸るプレイリストだったのかもしれない。しかもループできる物語。繰り返し聴ける。
ちなみに「泡と羊」から「群青日和」へのつながりも探してみたけれど、タイトルに「羊」が入っている共通点しか見つけられなかった。
概念の可能性について
概念ソングも混じっていそうだと感じた。
「インフェルノ」は一人称が「僕ら」だから、King & Princeが浮かぶ。なんだか「TOGETHER WE STAND」と重なる部分がある。
少し前にマシュマロでフォロワーのみなさんに概念ソングを訊いてたくさん教えてもらったのですが、まさか本人からも教えてもらえるとは……!
直感だけれど、「血、汗、涙」もアイドルに対して重なりそうだと感じた。苦しいけれどやっぱり捧げちゃう、みたいな要素が概念的に。あとアイドルのBTSの曲というところも、そのように感じたポイントかもしれない。
そう考えると、「血、汗、涙」以降の「ギラギラ」「涙がキラリ☆」「泡と羊」はもう一人称を海人くんとして聴いてしまう。ギラギラ輝いてなにものにだってなれるし、自分が天使だと知らない天使だし、くじけることもあるありのままの僕だ。
まあいろいろ書いたけれど、本人のコメントがすべてだよ。インタビューで海人くんがプレイリストについて喋っていた。
インタビューの全文はここから見れるよ。
クリープハイプの「エロ」を知るきっかけになった、先輩(中川大志くん)たちとのカラオケについても語られている。
推しが組んだプレイリストを聴けるなんて、しあわせ!!
それに尽きる。
順番に聴けばなんだかストーリーを感じるし、ランダムに聴けばより夏を感じる。さまざまな世代が楽しめそうな曲が集められているのもとても良い。
この夏、たくさん聴こう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?