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行動の種類 オペラント行動 ルール支配行動 レスポンデント行動

行動の種類は1つではありません。ここでは代表的な3つの行動「オペラント行動」「ルール支配行動」「レスポンデント行動」について解説します。



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1) オペラント行動

オペラント行動はABAの根幹をなす概念です。

オペラント行動とは、過去の「結果」から学ぶんだ行動のことです。

例えば、ゴミ掃除をしたらお母さんがお小遣いをくれた。それが嬉しかったからもっとゴミ拾いをするようになった、というような行動です。

ゴミ拾いが行動で、お小遣いを貰えたことが結果です。その結果が理由でゴミ拾いという行動が増えました。


オペラント行動は減ることもあります。例えば、本に落書きをしたら先生に怒られた。それが嫌だったから本に落書きをしないようになった、というような行動です。

本への落書きが行動で、怒られたということが結果です。その結果が理由で本への落書きという行動が減りました。


繰り返しこのような経験をすることで、行動が形成されていきます。このように行動が形成されることを「オペラント条件付け」と言います。


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2) ルール支配行動

ルール支配行動とは、先行刺激によってコントロールされる行動のことです。

例えばサッカーのコーチが試合をする前にルールを説明します。「サッカーでは手を使ってはいけない。使ったら退場になる」と説明を受けた生徒は、試合中手を使用しませんでした。ルール支配行動では先行刺激の中に行動が起こった場合の結果が含まれます。


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ルール支配行動の応用:行動契約

このルール支配行動を使用した行動変容法として行動契約というものがあります。

行動契約では、最初にすべき/すべきでない行動を規定して、それが守れたら貰えるご褒美も決めて行動契約書に書き込みます。こうすることで自分の行動をより良い方向に変えていけるのです。


3) レスポンデント行動

レスポンデント行動とは先行刺激によっておこる付随意行動です。

例えば、私たちは普通雨が降っても怖いとは思いません。しかし一度落雷を近くで経験して雷を怖いと思うようになってしまいました。雨と雷が同時に起こることがあり、次第に雨が降っただけでも恐怖を感じてしまうようになってしまいました。

自分の意思に関係なく恐怖(無条件反応)を引き起こす誘発刺激=雷(無条件刺激)と何の関連もない刺激=雨(条件刺激)が対になって提示され、条件付けが成立するとその後は条件刺激のみ=雨だけでも無条件反応=恐怖が生じるようになってしまうのです。

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まとめ

私たちが行動を学ぶ3つの主な方法を説明しました。


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