見出し画像

FX週足相場分析 - 2023年2月第5週(2/27~)|ドル円上昇トレンドに一旦調整あるか

FXトレーダーの「たぬとれ」です。皆さまの先週のトレードはいかがでしたでしょうか。週例の週足相場分析を行いましたので、今週のトレードの参考にしてみてください。

今週のまとめ

大局と通貨相関

  • ドル高・円安トレンドが強く、基本方針はドルストショート、クロス円ロング。但し、USDJPYと殆ど全てのドルスト・クロス円が週足20SMAと絡んでいるので、週明け逆方向にロウソクが出る可能性には注意しておく。これが週レベルの動きになるか、直ぐに順行に戻るかも注目点。USDJPYでいえば一旦週足陰線が出たても戻されて陽線になればロングで攻めやすくなる。逆に陽線から始まるとロングしづらくなる。

  • EURGBPは上目線だが短期の流れは下落。ユーロ・ポンド共にトレードのチャンスあり

  • 豪ドルクロスは引き続きドル円で股裂きになっているが、敢えて見て行くとすればEURAUDロング

注目の通貨ペア

USDJPY:週明け陰線が出れば一旦下落もあり得るが、基本上目線でショートなら短期勝負に徹する
EURUSD:下目線で戻り目から積極的にショート狙いたい。
GBPUSD:短期レジを背にショート狙いたい。
AUDUSD:売りの勢い強く下目線で戻りからショート狙いたい。
USDCAD:上目線で20SMAとトレンドラインを背にロング狙いたい。
EURJPY:上目線で短期サポと20SMAを背にロング狙いたい。
GBPJPY:短期トレンドラインとサポを背にロング狙いたい。
CADJPY:上目線で短期サポを背にロング狙いたい。
絡んで来る20SMAには注意。
EURAUD:上目線で押し目からロング狙いたい。

最近のドル円主役相場での通貨相関

先週はドル高円安が鮮明に表れた週でした。主役のドル円は強く上向きの方向がはっきりしていましたが、下向きのドルストと上向きのクロス円が引っ張り合う形となり、時に判断を惑わされました

例えば2月24日(金)のロンドンオープンでのGBPUSDとGBPJPYの動きを15分足で振り返ってみます。

2月24日(金)ロンドンオープンからの15分足(左GBPUSD、右GBPJPY)

赤線の右からが17時以降のチャート、黄色の囲みが注目の場所です。大局でドルスト下目線、クロス円上目線ははっきりしていたので、GBPUSDショートかGBPJPYロングの何れかを狙っていました。GBPJPYはロンドンオープン前から上昇し17時に1時間足が上抜けして確定しており、この時点でGBPJPYロングを第一候補としていました。

しかし、ロンドンオープンの最初の15分でGBPUSDが1時間足レンジ下抜けしたためその短期のプライスアクションにショートし損切となりました。結局GBPUSDは上抜け後再度下抜けして下落トレンドとなりました。一方、GBPJPYはロンドンオープンでGBPUSD下落に引っ張られれて綺麗な押し目を作り、その後上昇トレンドを作りました。

私はGBPUSDショートの損切後、GBPJPYの絶好の押し目を逃したことを悔やみGBPUSDの本格的な下落にも乗れませんでした。通貨相関は武器にはなるが、短期を見過ぎると過度な情報に惑わされるという学びとなりました。

個別通貨ペア分析

USDJPY

【分析】
長期上昇の押し目FR50と重なる長期サポで反転上昇中。先週短期レジとし下向き20SMAに到達。

【見立て】
上昇の勢い強いが短期レジと20SMAは売り材料となる。週明け陰線が出れば一旦下落もあり得るが、基本上目線でショートなら短期勝負に徹する。

EURUSD

【分析】
長期下落の戻り目FR50と重なる長期レジから下落し、先週最初の短期サポを下抜け。下から包み上げる20SMAが迫る。

【見立て】
20SMAの包み上げのみが買い材料。下目線で戻り目から積極的にショート狙いたい。

GBPUSD

【分析】
長期下落の戻りがFR50を達成し短期下落ダウ転。先週上向き20SMAを僅かに下抜け。

【見立て】
20SMAは下抜けたと見なす。短期レジを背にショート狙いたい。

AUDUSD

【分析】
長期下落の起点レジと戻り目FR50、長期チャネル上限と200EMAから下落。先週大陰線で上向き20SMAと絡み短期サポ目前。

【見立て】
絡む20SMAと直下の短期サポは買い材料だが、売りの勢い強く下目線で戻りからショート狙いたい。

USDCAD

【分析】
上昇ダウの押し目が先週20SMAとトレンドラインを上抜け。

【見立て】
先週は予想通りの上昇。上目線で20SMAとトレンドラインを背にロング狙いたい。

EURJPY

【分析】
長期上昇の押し目から上昇し20SMAと短期トレンドラインを上抜け。先週陽線ピンバー。

【見立て】
上目線で短期サポと20SMAを背にロング狙いたい。

GBPJPY

【分析】
長期上昇チャネルの下限から高値更新後、先週続伸し短期トレンドラインを上抜けし横向き20SMA到達。

【見立て】
真上の20SMAが邪魔だが効いている様には見えず基本上目線。短期トレンドラインとサポを背にロング狙いたい。

AUDJPY

【分析】
長期上昇の押し目から上昇したが短期レジと20SMAでもみ合っている。

【見立て】
上目線だが短期レジ上抜けまでは静観。

CADJPY

【分析】
長期上昇チャネル下限から上昇し短期レジ上抜け。真上に包み下げる20SMAが迫る。

【見立て】
上目線で短期サポを背にロング狙いたい。絡んで来る20SMAには注意。

EURAUD

【分析】
上昇ダウの押し目がミクロで安値更新後上昇し先週200EMA/20SMAを上抜け。

【見立て】
上目線で押し目からロング狙いたい。ミクロでは安値更新後の戻りでもあるので前回高値付近で売りが出ることは念頭に置いておく。

GBPAUD

【分析】
下落ダウの戻りが20SMAと短期起点レジエリアに到達。大局は三角保ち合い。

【見立て】
週明け陰線出てくれば下目線だが、大局三角保ち合いで優先度は低い。ショートするとしても短期勝負。

EURGBP

【分析】
上昇ダウの押し目が先週ミクロで安値更新。月足は陽線上ヒゲピンバー。

【見立て】
上目線だが流れは下でもみ合いそう。強弱関係を見る監視通貨なので基本トレードはしない。

前提

FX週足相場分析の前提は以下の通りです。

  • 「たぬとれ」が監視・トレードする12通貨ペアをドルスト、クロス円、その他の順に分析。

  • 4時間足デイトレードを目的とし、週足の大きな流れより今週のロウソクが陽線か陰線かという観点に重点を置く。

  • 分析は金曜日に確定した週足で行い、確定済みの週を「先週」、新たに始まる週を「今週」と記す。

  • 「分析」でチャートから見れる事実を、「見立て」で「たぬとれ」のデイトレードを目的とした意見や狙いを述べる。

  • TradingViewのFXCMロウソク足チャートに200EMA、78EMAと20SMAを描画。78EMAは中期としての参考で反発の対象とはしていない。

  • ダウ理論とロウソク足を基本とし、Demand/Supplyに基づくサポ/レジ、チャネルラインとフィボナッチリトレースメント(FR)、偶になんちゃってエリオット波動で分析。

  • ロウソクヒゲ先より実体を重視。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?