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20230711

カラス、なぜ鳴くの カラスの勝手でしょ
小学生の頃流行った変え歌だが、なんという童謡?の変え歌なのか、元の歌詞はなんなのか知らない。

エドガー・アラン・ポーの「大鴉」という詩の、日夏耿之介の訳。
翻訳が独特で、擬古文のようになっている。昔のロンドンの詩なのに、しけった畳やふすまや茶箪笥が目に浮かんでしまう。この文章がすごく好きで、メルカリで買った。

古本だから仕方ないことだが、けっこうハッキリとカビの臭いがする。プールのロッカールームの隅のようだ。
俺は幼少期スイミングスクールに通っていたので色々思い出される。
気になるので、読み返すときはマスクをしている。これはこれで、ひとつの読書体験なのかもしれない…

琉球グラスだったもの

中学生の頃行った沖縄旅行で土産として買った琉球グラスを割ってしまった。気に入っていたが、いつかこの日が来ると分かっていたのでそこまでショックは無かった。
沖縄には家族旅行で行ったのだが、父親も琉球グラスを買い、その数年後に落として割っていた。父親よりも多分俺の方がショックで、自分の琉球グラスを使うたびに「俺もいつかブチ割って、実際にショックを受けるのだ」と思い出していた。10年近く経った今でもそうだった。
メメント・モリのような……モノはいつか必ず壊れるのだが、他のものは使うたびに「いつか壊すんだ」と意識はしない。けどこの琉球グラスはその思い出もあって「いつか壊す」と毎度毎度思っていた。
使うたびにいつか壊すだろうと思ってたな、使うたびに少し沖縄旅行を思い出してたんだなと、実際に壊してしまってから分かった。
壊してしまったことで、そういうことを意識したり、思い出したりすることはなくなって、そのうち記憶から消えるだろう。そういえば、一時期大阪に住んだときも持っていったな。寂しいような気もするが、壊れないものは無いし褪せない記憶も無い。ありがとうさようなら。

締めは沖縄方言で「さようなら」にしたら洒落てるかなと思って調べたら「んじちゃーびら」で、しかし沖縄の人は基本的に「またね」で別れるから使わないらしく、じゃあ「ありがとう」にするかと思ったら「にふぇーでーびる」だった。
そんなん言うのか???
俺は北海道育ちなので、一応方言が出る。出るが、テレビなどの方言クイズが生涯一度も言わないどころか聞いたこともない北海道方言を出題していて呆れる経験をしてるから(地方出身の人は一度は経験してるんじゃないか)、なんかイヤでやめた。
各都道府県の「方言クイズには出題されてるが聞いたこともない方言」を集めようかな。けどそういうのは家庭や地域によるところが大きそうだし、意見が割れそうだな……

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