「穢れた聖地巡礼について」と「口に関するアンケート」を読んだ
「近畿地方のとある場所について」の背筋さんの新作、「穢れた聖地巡礼について」と、「口に関するアンケート」を読みました!デビュー作が若干飛び道具感ある人だけにどんな本なのかドキドキしながら読んだんだけど、めちゃくちゃホラー小説だった!こっわ!
口に関するアンケート
通常の文庫の半分くらいのかわいらしいサイズで、短時間で読める掌編。内容はまったくかわいらしくないむしろおぞましい。最高!
とある肝試しの顛末を語ったインタビュー集。最後のオチのアンケートが効いてて、ゾワッと来るんですよ。パッと読んでうわーという気持ちになれるのでオススメ。
穢れた聖地巡礼について
いやー面白かった。小説ですね。最後ちょっと爽やかな感じにまとまるんだけど、3人ともラストシーン後に死んじゃいそうな不穏さがあって。とても良かった。
こう、どんな話かというと、心霊スポット突撃Youtuberのファンブックを作るために、今までの動画からいいのをピックアップして追加取材して本にしよう、というのが話の本筋。そこに、それらの場所に係る短編エピソードとか怪談が挟まれるという型式の本です。
色々なエピソードが重なって次第に全体の絵が見えてくる、という構成は「近畿地方のある場所について」を想起させるんだけど、今回はメインキャラが3人いる「小説」で、彼らのキャラクターやエピソードとの関わりの要素でより複雑になってるのが面白いです。
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