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パンジャンの再発明

タイトルオチです

要旨

「車輪の再発明」をあえて行いエンジニア自身のスキルを高めたり知見を深めたりすることができる。
同様に、あえてバッドノウハウやアンチパターンを実施してみて失敗の経験を積むことにより、それが何故悪いこととして知れ渡っているかの本質を肌で理解する手法を「パンジャンの再発明」と名付ける。

以下蛇足。

車輪の再発明

優れた技術である車輪が既に存在することを知ってか知らずか再度発明する(した)ようなときに用いられる慣用句。
主に2つの意図で使われる。

1. 無駄足

例えば実現したい機能は既存のライブラリで賄えるが、そのことを知らずにイチから開発してしまうといった事象。
(実際にはライセンスやら何やらの理由で一概には無駄足とは言えないことも……)

2. 自己のスキルアップ

優れた技術を模倣して再度開発することにより、その技術が優れている本質を理解してエンジニア自身のスキル向上に繋げる手法。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

ドイツの鉄血宰相の異名を持つビスマルク氏の格言。
賢者は先人たちの知恵を理解し活かすことができるが、愚者は自身の経験からしか学ぶことができないというもの。

私は自分が愚者だという自覚があるので、車輪の再発明という経験を通して得られるものは大きいと思っている。

ところで……うまく行ってるときよりうまく行ってないときの方が頭使ってる経験ない?

「コピペしたコードが動いた」より「コピペしたコードが動かなくてデバッグしている」
「なんとなくコーディング規約に従う」より「規約に従わず後で痛い目見ている」
「ワッカを中心に育てる」より「キマリを中心に育てる」

前者より後者の経験をしたときの方がより深い理解度が必要で、そこから得られるスキルの向上は前者よりも高いことがある。

あえての「パンジャンの再発明」

既に一般に知られているバッドノウハウやアンチパターンをあえて行い、その結果詰まったり苦労したりすることによって、自身のスキル向上に繋げる。
この手法を「車輪の再発明」になぞらえて「パンジャンの再発明」と名付ける。

もちろんスケジュールとか工数とか余裕があるときにしかできないけどネ。

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