私がサンリオの「みんななかよく」を応援している理由。戦争の話。

「みんななかよく」

 サンリオの企業理念に「みんななかよく」があります。これはピューロランドのパレードだったり、サービス一つ一つに「みんなが仲良く助け合って生きていくこと」というメッセージが共通して通っています。パレードやショーでは敵役が出てきても、退治するという展開にはなりません。

どうすれば戦争は起こらなくなるのか、という創業

 企業理念の原点に辻会長の戦争体験があります。空襲を経験した辻信太郎会長が「みんなが仲良く助け合って生きていける幸せな世界を作りたい」と創業したのがサンリオです。「こわい」ではなく「かわいい」がみんな好き。それをギフトする中で「人を殺したり、戦争したり、いじめたりすることはなくなるんじゃないか」とテレ東のインタビューの中でもおっしゃっています。お話のされ方や振る舞い方から、辻会長の温かい人柄をとても感じるインタビューでした。

 私が胸がいっぱいになるのは、人が殺される惨状を見て、世界を憎むような世界観を持ってもおかしくないはず。それでも、「みんなが仲良く助け合って、思いやりを持って生きることが大切」という世界観を持って、さらにこんなに素敵な実業にして下さったことです。

 今でも辻会長は「いちごの王様」というキャラクターになって「なかよし」の大切さを毎月発信してくださっています。

 いちご新聞というサンリオの月刊誌にも掲載されているのですが、特に8月は戦争の記憶を伝えるための発信をしてくださることが多いと思います。

 私の祖父も東京大空襲の経験者でその悲しい体験を私に伝えてくれています。ただ、なかなか私と同郷の人でも東京大空襲の記憶が共有されていないと感じるこいともあります。東京という土地柄、色々な出身の方々が集まっているから、ということもあるかもしれません。辻会長の経験された甲府空襲は1945年7月7日でした。

 夏は戦争についての報道も増えるように思います。いちごの王様(辻会長)や祖父の話を聞きながら、仲良く助け合って生きることの大切さをもう一度、思い出して、よく考えたいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?