査読コメントが届いたら


大学教員の仕事の内でしんどい仕事の一つが原著論文を出版することだろう。原著論文を出す為には、研究課題を見つけ、解決する方法を計画実行し、出た結果をまとめる必要がある。これ自体、遠い道程と感じる人もいるだろう。ところが、これは多くの場合で道半ばである。論文を投稿する。まずは、査読に回るかの第一関門。回らないには理由がある。怒らず理由を考えよう。運良く査読に回ったとして、早ければ1か月、時には数ヶ月の待ち時間がやってくる。恐る恐るエディターからのメールを見て、リジェクトの文字が無ければかなりラッキーだとテンションが上がる。第二関門突破。とはいえ、大抵がメジャーリビジョン。レビューアのコメントを一つひとつ丁寧に読みながら、怒っていけない。彼らのコメントの多くは否定的で、無理難題に思え、まるで自分自身を否定されているかのようにも感じる。そう感じそうになったら心の中で「私の論文をより良いものにしてくれようと一緒懸命に査読をしてくれてありがとう」と唱えよう。そしてすべてのコメントに感謝をして、真摯に解決策を提示しよう。第三関門突破である。ここがメンタル的には最大の難関か?リバイスを投稿すると、また同じくらい、待たされる。そしてエディターからのメール。大抵が二度目のリバイス。ここでリジェクトされることもあるらしいけど、私は経験がない。第四関門突破である。そして、もう一度リバイスして同じくらい待って、受理される。ここでリジェクトされることもあるらしい。受理されたら、ホッと一安心。この後、校正という大切な作業があるけど、出版中止は聞いたことがないので、後は出版まで待つのみとなる。

査読コメントが届いた、怒らず感謝しながら、全てのコメントに丁寧に回答しよう。査読者の多くはより良い論文になるようにアドバイスをくれているんだから。

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