「まだまだ 身の下相談にお答えします」を読んでみた件

 上野千鶴子先生が色々な人の悩みについてお答えしてくれる、朝日新聞土曜日 「be」の「悩みのるつぼ」を文庫にまとめてくれた本。
 どうやら、第三弾のよう。前の二つは読んでいません。親、家族、夫や妻への不満、親としての自分、独身としての自分、ジェンダーに囚われる自分、老いる自分が抱える不安や悩みに、上野先生が社会学者らしく、冷静にするどく回答してくれています。
 お悩みの手紙が紹介され、それに対する回答が繰り返されるのですが、手紙の行間を読み取るすごさは、さすがです。なるほどね。そういうふうに捉えるといいんですね。納得するばかり。押し付けがましくなく、時には相談者が叱られているような回答も。
 しかし、世の中には色々な悩みがあるものです。大変そうな悩みから、それ悩み?というようなものまで、このご時世は悩みで溢れているんだなあと。この状態は、現代だからなのでしょうか。最近人気のアニメやドラマも、悩みをテーマにしているものが多いですよね。現代病の一種なのかもしれません。生きることに必死だった時代には、悩まなかったようなことにも悩んでしまうご時世。幸せなじだいなのでしょうか。

https://www.amazon.co.jp/まだまだ-身の下相談にお答えします-朝日文庫-上野-千鶴子/dp/4022620668


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?