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【大暑 丑の日】

【大暑 桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ】

もっとも暑い大暑のこの時期、
キリは実をつけます。
このため、「桐始結花」を
「桐が結実するころ、という意味」である、と多くの辞書や歳時記などが説明しています。

しかし、です。
なぜ「結実」ではなく「結花」なのか。「結花」は「実を結ぶ」などという意味ではありません。

キリは、なんとも不思議なことに、夏の土用ごろには翌年春に咲く花のつぼみをすでにつけるのです。

その姿は、とび色の柔毛に覆われ丸いつぼみは神楽鈴についた鈴のよう。
つぼみは、その後夏、秋、冬の長い期間、徐々に成長してゆきます。

冬の寒さに耐えられるのか、半年以上ものあいだ風雨に晒されてもつぼみもしっかり結ばれて、春を待ちます。

実際そのように進化してきた不思議な植物なのです。 
桐の佇まいに 人が想いを寄せるのは、そんな強さにあるのかもしれません。

そう、「花を結ぶ」とは、字義通り、結ばれた花=つぼみのことです。

この土用の時期は、じっくりと花を結ぶ時期。
そう思いながら、秋への準備をしています。

今日は土用の丑の日でもあります。
「土用、丑の日、うなぎの日」
と夏に売上をするために知恵をふるったあの時代から、今まで、根付いた習慣。
理に叶い、利を結び合う。
これも感慨深いですね。
では、良い一日を^_^

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