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【教えて!正頭先生】#9 「Read Aloudは音読の弱点「飽き」を打破できる」

トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今も多くのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストです。そんな正頭さんが、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えてくださることになりました〜😆✨今回は第9弾ですが、ユーザーさんからの質問ではなく、トド英語スタッフから、音読についていくつか質問してみました⭐️


Q:単語ではなく「文章を読むこと」のメリットはなんですか?

AI Speaking Labでは単語の練習だけでしたが、新コンテンツRead Aloudでは文章を聞き取ることができるようになりましたね。単語の音読と文章の音読は、目的もやり方も異なるので、どちらが良いというわけではありません。ただ、文章で読むことのメリットの1つとして、リンキングが挙げられます。リンキングとは、例えば「Did」は「ディド」、「you」は「ユー」と読むけれど、「Did you」だと「ディッジュー」になるという英語の発音ルールのことです。リエゾンとも呼ばれ、こうしたルールは文章の中でしか学べないため、英語の発音において非常に重要です。

2つ目はリスニング力の向上です。音読はリーディングの力しか伸びないと思われがちですが、自分が発した音声を聞くことで、リスニングにも効果があります。

そして3つ目ですが、英語学習のどこでつまずいているのかを知ることができます。例えば、単語を正しく発音できていない場合は、リスニング力が足りていないことがわかります。文章を切るタイミングがおかしい場合は、英文の意味を理解していないまま読んでいることがわかります。つまずきの理由がわかると、保護者の方もお子さんに適切なアプローチができて良いですね。

Q:音読は英語学習にどう効果的なんですか?

多くの保護者の方は、英語学習は1️⃣インプットする(聞く) 2️⃣アウトプットする(聞いたことについて話す)、という2ステップしか考えていないのですが、実はその間にインテイクというステップがあるのです。インテイクとは、習熟させたり、脳に焼き付けるという活動です。なので、英語学習の基本は、1️⃣インプット 2️⃣インテイク 3️⃣アウトプットの3ステップとなります。このインテイクに最も効果的なのが音読です。聞いて、音読して、話すというのが王道のスタイルです。

「聞くのは上手なんですが、話せないんです。このままで話せるようになるんでしょうか?」という相談をよく受けますが、インテイクの活動をきちんとしないと難しいのです。私たちが知らない外国語のシャワーを浴び続けても、ちゃんと理解して練習しないと話せるようにはなりません。単語を発音して練習するのはインプット、音読はインテイクの部類に入ります。

Q:AIを使ったRead Aloudはどう活用できると思いますか?

音読はインプットとアウトプットを高速で行うため、非常に効果が高いです。でも、つまらないんですよね。例えば、プロ野球選手になりたいと思っても、毎日100キロ走るなんて誰もやりませんよね。退屈だからです。また、成長を実感することも難しいです。走り込んでも野球の技術が上達したという実感が得られないのと同じです。多くの学習や運動において、重要なものほど退屈なのです。

そこでAIが入ってフィードバックしてくれるのは、「飽きさせない」という点で非常に大きいと思います。もちろん、親御さんが音読している様子を見てあげて、笑顔で褒めてあげることが最善ですが、時間が限られている場合もあります。そのような場合には、タブレット学習を利用するのも良いでしょう。絵が動き、声で褒めてくれるので、退屈さを感じることがありません。

デジタルを使う以前の英語学習では、「飽きさせない」という課題がありました。しかし、言語学習は続ければ必ず上達します。このコンテンツを使って、音読を楽しみながら上達することを願います。


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