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誰も教えてくれない         オイルクーラーの話し 7

■エンジンからクーラーへとラインを取付け
オイル供給システムに接続するには、オイルフィルターの位置が重要です。
フィルターはオイルポンプの直後にあるため、オイル供給に十分な圧力がかかり、ラインとクーラーを効率よく通過させることができるからです。
また、エンジンで使用される前にオイルクーラーでオイルを冷却することで、エンジンの各部へ適温に冷却されたオイルを確実に供給することができます。

さらに、オイルホースのねじれを防ぐため、できるだけクーラーの近くで固定する事が重要です。
ホースの揺れは、オイルクーラーの接続部にストレスを与え、時間の経過とともに疲労し破断につながります。
フィッティングについては、曲げの度合いを最小限にして、できるだけ滑らかな曲線を描くようにします。
例えば、45度のフィッティングを使用できるところに90度のフィッティングを使用しないでください。

クーラーはできるだけエンジンの近くに置くようにしますが、空気の流れが最大になるような位置に取り付けなければなりません。
クーラーは、対向する空気の流れに直接面するように設置するのが最も理想的です。
しかし、正面に向けて設置する事が困難な車両が多いのも事実です。
その際は、空気の流れを有効に使う事が出来るエアダクトの設置が効果的です。

同様に重要なのは、クーラーの後部からの適切な空気の排出経路があることです。
排出経路が無ければ、空気の流れが発生せず、熱交換作業が行われにくい状態になります。
冷却ファンを使用する必要がある場合は、空気を押すよりも引っ張る方が良いでしょう。

オイルクーラーと、ラジエーターは、見た目が似ていても、実際には技術的、製造的に大きな違いがあります。
また、安価で技術的にも製造的にも劣るモノを装着するのと、信頼のある物を選んで装着するのとの違いは如実に示されます。

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