#13 ハッチのヘビ話
今年のコーンスネークのハッチを迎えました。
ライティングで孵化直前の卵を見ると一目瞭然。血管で赤く見えていた卵も皮膚が出来る事で白く見える様になり、皮膚が出来た事で中のヘビの体らしい体が影絵の様に透けて見えます。ここまで成長すると1、2日以内に卵に切り裂いた跡が付き、顔を覗かせます。
この1クラッチ(=1匹の親が1度に産んだ卵達)分は全部で17個有精卵が有り、全数の孵化までに3日掛かりました。しかし全頭が自力で孵化出来たので中々優秀ですね!
卵は温室管理で常時29℃設定。孵化日数は52~55日なので例年通りといった所です。卵から顔を出してくれると可愛い…
◆予想と予想外
そして毎年の事ながら今年も「あなたは誰?」な予想外のモルフが登場しております。こちらは予測していた分の検証パターン。
ブリザードという白くて模様の無いモルフ。アダルトサイズまで成長した時に口元から首にかけて黄色が出るタイプと出ないタイプがおりまして。
黄色が出るのはヘテロでアネリを持っている…という話を聞いたので、自分の手持ちの黄色ブリザードで試してみよう、と。
個人的にはアヒルみたいで可愛いと思ってるんですけど。
昨年は全てスラッグ(無精卵)で検証出来なかったので再チャレンジとなりました。
ブリザード(アメラニ+チャコール)にスノー(アメラニ+アネリ)を掛けり事でブリザードにヘテロアネリが有るかどうかを確認します。
アネリ無しの場合、子供は全てアメラニ
アネリ有りの場合、子供はスノーとアメラニが50%ずつの確率に。
一番最初に出てきた個体がスノーでしたので、少なくとも自分の手元に居る口元が黄色いブリザードはヘテロアネリ持ちが確定しました。
そして最終的に今回の結果は1クラッチ分17匹が全てスノーという…
50%の確率はどこへ行ったのやら??
確率はあくまで何年も同じ交配を続けていれば半々に集約されるので年単位で見ると偏りがある、と分かっていても結構不安になります。
(※過去にブリザードが生まれているので、アヒルブリザードはスノーではありません。)
◆掛け戻し
今回の交配では戻し交配も行いました。
メス個体は2020年の自家産個体20年産ノーマル ヘテロデフューズ・ハイポ・アメラニ・ラベンダーと
オスがハイポプラズマ(ハイポ+ラベンダー+デフューズ)
メスのオス親と今回交配させたオス親が同じ個体です。
この2匹を掛けた時、計算上の確率としては
ハイポプラズマ(ハイポ+デフューズ+ラベンダー)
ハイポデフューズ(ハイポ+デフューズ)
ハイポラベンダー(ハイポ+ラベンダー)
プラズマ(デフューズ+ラベンダー)
ハイポ、ラベンダー、デフューズ、ノーマル の8種が均等に出る、と。
ところが実際に生まれた個体を見ると明らかにアメラニ系の赤目個体であるオパール(アメラニ+ラベンダー)が登場。
両親共にヘテロでアメラニを持っていないとオパールにはならないので
共通のオス親であるハイポプラズマがヘテロでアメラニを持っていた、と。
次世代でオパールを狙えれば…と思っていた交配ではありましたが、あまりにも早い登場、しかも全体の1/3位の生まれたので驚きました。
しかもこのクラッチ、全数が1発で置き餌を食べるミラクル!なんという親孝行達!
こういう部分が面白さでは有るのです。
が、今年の残念な話はコロンビアレインボーボアが産まなかった…
来年は色々と出来る予定なので精進したいと思います…。
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