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ご来場ありがとうございました。そして長い長いブログ

todokeru,代表の大木茂実です。

3月6日(日)

徳島市にあるエミールカルチャー&マルチスペースにてtodokeru,第2回公演『bright∴blind』を行いました。

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このような時期ですがご来場・ご観劇いただきましたお客様、本当に、本当にありがとうございました。






スケジュール等の都合もあり、朝から突貫で仕込み・ゲネプロ・2回の本番と撤収までまさに一日掛かりでした。


座組一堂、並びに当日お手伝いいただいたスタッフの皆様の御尽力もあり、バタバタしつつも何とか無事に公演を終える事が出来ました。心より感謝しております。

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※ありがとうございました!




今回は『食卓殺人』『れんくんのしょくたく』2つの食卓を題材とした作品でしたが、実はもう一作品『黙・食・卓』という話を含んだ3本のオムニバス作品をする予定でありました。

10分位のショート作品で、1人の女性が自身の家のルーツを遡り、コロナ禍で言うところのではなく、仏教の「黙食」を行っていく事で食について新たな趣や感動を知る事でハマっていき、最終的にタイの修行僧となりさらなる「黙食」を目指していくという、なかなか訳の分からないハイテンションほぼ一人芝居をするつもりでした。

ただ残念ながらまさにその本を書き上げようとする頃に、出演予定だった団員が退団する事となりました。

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※過ぎ去りし日の一枚。こいつです。あとちょっとまで書いてたのにコノヤロー




彼女の存在はtodokeru,において非常に大きいものでした。ですが、彼女のやりたい事、意志を尊重してポンと軽く背中を押すように送り出しました。

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※写真はイメージです


して、彼女の抜けた穴というものは本当に大きくてですね。どうしたもんかなと思っておりましたが、他の団員もそれを知ってか知らずかその穴を埋めまわる勢いで頑張っているように感じました。

いや実際みんなよくやってくれてました。

あんまこういう事を外に向けて言うのは個人的にすげえダセーと思うので言いたくないのですが、このブログだけ文字にします。もうしない。


はい、

そして、todokeru,に新しい仲間も入って参りまして、いきなり今作で力を大なり小なり発揮してくれました。あなうれしや。




うーん

劇団作って良かったなあ。と。





して、彼女も公演日に大きな素敵な予定を終えつつ、猛ダッシュで公演に駆けつけ、2本目の18時半回では急遽スタッフとして参加してくれました。

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※来てくれたぜコノヤロー!ありがとー!



いやほんと、todokeru,作って良かったなあ、と。

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※いつでも遊びに来いコノヤロー


今回の作品は、集団で作るという事の大切さにも改めて気付かさせられる所がございました。



岡山の公演に観劇に行った際に、いつも素敵なアイデアを授けて下さるタニィさんこと谷本勝さんに(本当に本当にいつもありがとうございます!)アドバイスを受けた田代こと田代拓也(そのまんま)。

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※『フーコの家』時の写真

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※試行錯誤中の田代

ものづくりの経験がそんなにあるでもないのに試行錯誤を繰り返し、舞台美術のベースを作ってくれました。

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※冷蔵庫の中光らせてくれてました。細部に神は宿る!

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そのベースにかわいい化粧を施してくれたやっちこと永見弥生。

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色々なかわいいデザインを見つけつつ、細かい所にもこだわりを見つけ、「楽しく」作ってくれました。

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※俳優としても大きな成長を見せて来ております。これからの彼女にご期待下さい。




そしてもう一人、俳優として何かを掴みかけた、ふじもんこと藤本康平。

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本来は食卓殺人の総一郎は大木がやる予定でしたが、年齢ギャップにいかんともし難い所があり、(年の差婚に物語上必要性が見出せなく)れんくんのしょくたくの父役と合わせて無理くりやってもらいました。そして、ふじもんで良かった。

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永見から出てくるものを、癖の強い自分のテンプレな演技を封印し(魔封波返し出来るようになったピッコロ大魔王を封印する位難しかった)、卓球のカットマンよろしく受けて返してが出来るようになりました。こいつの今後にもご期待下さい。

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えみこさんこと佐光恵美子は母と劇団制作の2足のわらじをはきながら、全く不足することなく、またれんくんの母役も(彼女曰く演劇人生最長の台詞量とのこと)やってくれました。稽古に参加する時間も少なく、家事の合間あいまを縫ってくれつつあれこれ本当によくやってくれました。「台詞覚えられなくてすいません」と何度謝られた事か。その都度逆に申し訳ないと思いつつ、大丈夫と言い続けておりました。※実際本番までにはしっかり仕上がり、また年齢の経過がれんくんのしょくたくでは俳優の最課題でしたが、彼女の表現が一番明確で芝居の軸となっておりました。

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彼女が今回一番大変だったと思います。本当に頭が下がる思いです。※制作事を何か代わりにやりましょうかと伝えましたが笑顔でスルーされました。きっと結果仕事が増えると思われたのでしょう。そしてきっとそうだったでしょう。



ですやんこと宮元優佳。

こいつは本当に抜けもれズレが多いのです。

もう本当に。

しかし面子の足りなさもあり小道具をお願いしました。

まあ本当あれこれ抜けもれがね。あるんですよね。

しかし!しかし、日一日と過ぎていく中ミスらしいミスも減り、先を見て行動をする事も出来るようになってきました。

公演当日もかなりの個数があった小道具の扱いも無駄なくスムーズに取り行えておりました。

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そういう意味では今回一番の成長を見せたのは彼女かもしれません。人の事言えない抜けもれ王の大木からしたら、彼女は本当によく頑張ったと思います。役作りもさんざんプライベートの時間使わせられたおかげかなんなのか、ですやん出てくるシーンは何故か安心して見てられました。おかしいなあ?

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※5歳男児をパワフルに演じまわる27歳女性。








そして、新人団員のちひろくんこと村主智博。

今回は2本のオムニバス。照明設備を使わない、陽光を取り入れた舞台作りをするために、場転をどうしようかなあと思ってた所で丁度加入した彼を見て、大木のイメージがほとばしり、ストーリーテラー「不思議な青年(あるいは少年)」が誕生しました。※呪術廻戦の東堂ばりのインスピレーション。この間0.01秒。呪術の話入れてややこしいですが、彼の役のイメージは大木が愛してやまない山下和美先生著の『不思議な少年』から来ています。オススメ!

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彼の持ち味を活かそうという事で、大まかな段取りだけつけて、開演前・幕間・終演までと話を紡いでもらいました。大木的には大!成!功!

大した稽古時間も作れなくて申し訳なかったのですが「大丈夫ですよ」とニコッと笑ってやってのけるスタイル。惚れてまうやろ案件発動。

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ふみちゃんこと鳥乃ふみ。

彼女はちょこちょこ稽古に来ては、なんかもう、いるだけで元気をくれました。

大木は稽古中に横で見てる人にもあれこれ質問やらなんやら無茶振りする事が多いのですが、彼女に振ると何やかし楽しい空気になるので、稽古が煮詰まってくる終盤にみんな結構助けられていました。

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また、会場の案内板作成をしてくれましたが、ある晩大木を捕まえてあれやらこれやら聞いて来たのですが狙いが分からず「…もしかして、テーマが聞きたい?」「それです!!」と、テーマという言葉を引き出すのに10分以上かけられましたが、そこから案内板にれんくんが落書きを書いたというコンセプトが生まれたこちらが出来上がりました。

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※はいかわいい


ご来場いただいたお客様に少しでも暖かいものが届いていたなら幸いです。

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最後にネネさん。

彼女は新入団員の中では最初に入ったのですが、仕事の都合で今回の稽古では殆ど参加出来ておりませんでした。そんな中でたまに来る稽古場って気まずくなるんじゃないかとか心配してましたが(そういうのってありますよね。人間だもの)、その中でも自身の出来る事はないかあれこれ聞きに来てくれて、公演当日の仕込み&撤収時もよく動いてくれました。

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※真ん中は安定の安福(当日スタッフ)隣はふみちゃん。その奥ネネさん。鏡に反射は智博君。

シャイガールなので写真は小さめ指定




接客経験もない中、慣れない受付周りの仕事も頑張ってくれてました!ありがとう!





団員手前味噌はこの辺で。

今回は2人の客演を迎えておりました!

1人は昔から大木が安心&安定の俳優として信頼しているフリーの森野瑛梨さん!

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今回は蓮役を4人で年齢事にチェンジしながら演じてもらいましたが、彼女がそのベースを担ってくれていたように思います。※客演の方にベース担わっていただく自劇団員の体たらく。おめぇら…

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また役作りに関しても機を見て折を見て、沢山質問いただきながらしっかりと作っていけました。苦手な事を要求しても、困りつつそれを楽しんでくれて、嫌な顔をするどこぞの自劇団員にマジで爪の垢案件。

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※芽依 推定5歳

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※芽依 推定15歳。これ約1分後の演じ分けなのですよ。






そして香川から、劇団いちにーよんの香西貴裕さん!

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仕事終わりから夜勤明けまで、1時間かけて稽古に来てくれておりました!本当におつかれ様&ありがとうございました!あとほぼ毎回何らかのお土産持って来てくれてました。そんな買ってこんで良いから!と伝えつつ、食べたらどれもこれも美味しかったです笑

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※ハイハイで稽古場に駆けつける図


役作りをかなり苦労しておられました。細かく口酸っぱく伝えた事も多々ありました。ごめんね。

しかし、これからの演劇活動の一助になるのなればと大木自身未熟者ながら思います。これからも頑張って下さいね!!

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この座組で作られた舞台を当日、会場で見た時に、本を執筆した時のイメージと大きく異なっていました。この感じは本当に久しぶりでした。

一人の頭の中にあるものなんて知れていると思っております。

そこに、色々な人間のイメージが、経験が、知識が、発想が合わさり、新たな一つのものを作っていく。集団で物を作る楽しさに、また改めて気付く事が出来ました。

劇団を作って、作品をつくって、良かった。

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長々ながながと書き連ねまして、ここまで読んでいただいた方に申し訳ないまじりの感謝を。


作品自体に関してはあれこれ言いません。

聞かれたなら答えますが、基本的に舞台で伝えるべき事は舞台で伝えるべきだと思っておりますので。

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※良いこと言うた感を醸し出す大木


また、今回書いたことは、これからは当たり前に出来ていかねばならない事だと思っております。

学び、培った事を次に繋げて、また新たな作品を届けていく事を、お客様への約束として終わります。これからのtodokeru,にもご期待下さい。

早速次回公演に向けて水面下ではございますが動き始めております。それでは、また。

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