続・「撮り鉄ドットコム」のライター募集がツッコミどころ満載だった件
最近、鉄道コムのランキングで目立つようになったサイト「撮り鉄ドットコム」。その撮り鉄ドットコムがライターを募集しており、以前私はこれを取り上げた。
その後久方ぶりにライター募集のページを読み、内容が一部変更されていたことを確認したが、やはり「ツッコミどころ満載」であることは変わらなかった。前回noteを書いた時との比較も含め、再度取り上げることにする。
ライター試験について
ライターやカメラマンの経験ならまだしも、接客業での勤務経験を求めている狙いがわからない。接客業のキャリアが鉄道ブログの記事執筆にどう活きてくるのだろうか?
何を言いたいのかわからないが、要するに管理人にやむを得ない都合が生じた場合コンテンツを他サイトに譲渡することもありうる、ということか。このような意味不明な表現が、撮り鉄ドットコムではいたるところに見られる。
試験要項
応募資格
私が書いたnoteを撮り鉄ドットコムの管理人が読んだのかどうかは分からないが、「ブログ歴」に「鉄道以外のサイトもOK」と追記されている。それにしても、何故撮り鉄ドットコムは「ブログ歴」に固執するのだろうか。単に記事を書く能力を測りたいのであれば、雑誌記事などブログ以外の媒体における成果で判断してもよいのではないか。
なお、「NGワード」が何を意味しているのかはさっぱり分からない。
試験第一段階…書類選考と"見習期間"
第一段階が書類選考であること自体は変わりない。応募フォームでは相変わらず接客業における経験をこと細やかに入力させられる。フォームでは「接客業に勤務歴のある方を特に歓迎しています」という一文があるが、接客業の経験があれば優遇しているのか、あるいは経験のない応募者は自動的に不採用にされてしまうのかどうかはわからない。
それはともかく、変更された点として、第二段階に進むための条件が追加され、"見習期間"が設けられることとなった。以前は第一段階を合格するだけで第二段階に進むことができたが、よりハードなものとなった。
"見習期間"中に書いた記事が「1時間に200アクセスクラス」に達するほど 炎上 バズれば第二段階へ進む資格を与えられる。なお、"見習期間"の期限は明記されておらず、また"見習期間"中報酬は一切発生しない。ここで成果を上げられないと、ギブアップしない限りいつまでもタダ働きである。
試験第二段階…試験実技面接試験
第二段階も変わらず、謎の「試験実技面接試験」が行われる。
書類選考(第一段階)で不合格となった場合受験料は発生しないという記述が追加されたようだ(やっぱり前のnoteを読んでくれたのかな?)。南海線の堺東駅以外の場所での試験も可能らしいが、「主張料」(原文ママ)を別途申し受けるという。「主張料」があらかじめ定められた額なのか実費なのかはわからない。
面接会場にするのか、受験料1万円を「カラオケ店やネットカフェなど施設利用料」に充てるという記述がある。応募者と面接官(サイト管理人)でカラオケ店やネットカフェを1時間ほど利用した際の利用料(高々数千円)に加え、実技試験を行う際の駅入場料(南海電鉄の場合大人180円/人)、管理人の交通費(堺東~河内長野?間往復840円)を合わせたとしても相当余るだろう。
第二段階が不合格だった場合の扱いは明記されていない。"見習"に戻され改めて試験を受けることになるのか、あるいは"クビ"にされてしまうのか。いずれにせよ試験に要した分以外がすべて管理人の懐に入ることになる
報酬
第二段階に合格し晴れて"正規ライター"になると、報酬が与えられるチャンスを得られる(報酬が与えられるとは言っていない)。
問題は、具体的な報酬が全く示されていないことにある。報酬が支払われるとしておきながら報酬の目安すら示されていない募集など、誰も応募する気にならないだろう。他方、「年間1万円以上」という明確な"ノルマ"があり、達成できなければ報酬の支払いはないという。2度にわたる試験、無給の"見習期間"を乗り越え"正規ライター"になったとしても、報酬の額はおろか報酬を得られるのかどうかすらはっきりしない。これでは怪しい募集と思われても仕方ないのではないか。
おわりに
試験フローなど一部内容が以前指摘したときから変更されたとはいえ、撮り鉄ドットコムのライター募集は依然としてライター側に不利な条件ばかりが並んでいる。たとえ応募し採用されたところで、都合よく使われるだけではないか。以前のnoteで私は「応募するなら慎重に」と〆たが、応募は非推奨と改めることにする。
おまけ―サイトデザインに関する見解
撮り鉄ドットコムはコンテンツが雑然と配置されており、情報サイトとしては非常に使いにくい。先述のとおり露出を積極的に増やしている以上、そうした使いづらさに関するネガティブな反応も出てくるのは当然である。しかし、これに対し撮り鉄ドットコムは、そうした反応をわざわざ取り上げ(その上このユーザーをブロックし)次のように噛みついている。
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