「撮り鉄ドットコム」のライター募集がツッコミどころ満載だった件

はじめに

急成長中(?)の「撮り鉄ドットコム」が「撮り鉄ドットコムの筆者になりたい」と称してライター募集をしていたので、ツッコミがてら募集要項を読んでみる。

募集要項

応募資格

応募資格として5つの条件が提示されている。その中の一つに「ブログ歴1年以上」とあるが、ジャンルや投稿記事数などの指定は特にない。ということは、鉄道と何ら関係のない話題を扱うブログでも、あるいは1年以上ほとんど投稿のないブログでもOKなのだろうか。

試験内容

まず、エントリーフォームへの記入内容をもとに書類選考が行われ、次の段階として"試験実技面接試験"(原文ママ)を行うという。
エントリーフォームには名前やメールアドレス、電話番号と続き、「学歴・経歴」を入力する欄がある。経歴(カメラマンとしての?)はまだしも、なぜ学歴を入力しないといけないのだろうか。また、鉄道含む接客業経験者を歓迎しているとあり、経験の有無、もしある場合は勤務先や勤務先の所属部署まで入力を求めている。何故ライター募集でこれほどまでに接客業の経験を重視するのかは、さっぱりわからない。
謎だらけの書類選考を通過すると、これまた謎の"試験実技面接試験"が待っている。内容は「堺東で列車撮影およびブログ投稿」とある。どうやら、南海高野線の堺東駅(の周辺)で、監督官(サイト管理人?)立会いの下撮影の実技試験を行うらしい。となると応募は実質関西地方在住者に限られるということになろう。また、試験に自前のPCやタブレット端末の持参を求めているあたり、「ブログ投稿」の実技試験もするようであるが、必要だろうか?
ちなみに、この採用試験の"受験料"は1万円。書類選考の段階で落とされたとしても払わないといけないのだろうか(でもどうやって請求するんだろう?)。

報酬

歩合制。ただしどんな尺度(例えば、サイトに掲載された枚数とか)をもって成果を評価するのかは全く明記されていない。ライターには、Webサイトの維持費用(と管理人の財布に入る分)を引いた分が報酬として支払われる。なお、報酬が支払われるのは年間1万円以上の"稼ぎ"が出た場合であり、それに満たない場合報酬は支払われないという。仮にとてつもなく低い単価が設定されていたとしたら、どうあがいても達成できない理不尽な条件でタダ働きさせられることになる。

まとめ

このサイトのライター募集へ応募する人間がどれだけいるのかは知らないが、ツッコミどころ満載の募集であることは明らかであり、応募するなら慎重に。

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