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ヘナ(Henna)との出会い

こんにちは、BAMBI.です。

前回までは僕のサロン「LIfT(リフト)」がどんなサロンであるかについてお話しさせていただきました。
今回は、僕がどうやって「ヘナ(Henna)」に出会ったのかについてお話しできればと思います。

「ヘナ(Henna)」を教えてくれたお客さま
そもそもヘナに出会ったきっかけは、当時勤めていたサロンでのお客さまとの会話からでした。
久しぶりにお会いしたそのお客さまは、いつも薬局で買ったカラー剤を使って自分で髪を染めており、その時も普段通り自分でカラーリングをしていました。
ですが、カラーをした直後から急に頭皮が熱くなり、すぐにシャンプーで洗い流したけれど頭皮の荒れは治らず、それから約1年もの間、頭皮が剥け続けてしまうという深刻な状態が続いたため、ずっと美容室に来られなかった、ということを打ち明けてくださいました。

そのお客さまが頭皮の炎症で病院に通院した際、やはり原因がカラー剤であることが分かりました。そのため、カラー剤に替わる良いものはないかと探していたところ、最終的にヘナに辿り着いたという話もしてくれました。

当時、僕が働いていたサロンには、カラーリストという、カラー剤を調合して、お客さまがご希望する色味を作る専属スタッフがいました。サロンメニューで「カラー」をオーダーするお客さまはとても多く、それがサロンの日常でした。
当時の僕としても、髪を染めるということは自然なことであり、カラー剤という物に対してなんの疑問もありませんでした。美容学校でもカラー剤の危険性について深く学んだ事はなかったと思います。


独立後、お客さまたちとの会話から思い出した「ヘナ(Henna)」のこと
それから何年か経ち、僕は自分でサロンをオープンしました。

ある日、別のお客さまから髪質で悩んでいるので、ヘナカラーを検討しているという相談を受けることがありました。その頃の僕はまだヘナについての知識が乏しく、「カラー剤に替わって植物で染める」という認識しかありませんでした。
特に興味も無かったのですが、ふと、以前カラー剤で頭皮が剥けてしまったお客さまの話を思い出しました。そして、そのお客さまが辿り着いたと言っていた、ヘナカラーのお店を別のお客さまにご紹介しました。

そのヘナカラーのお店は、偶然にも僕が開業したサロンと同じ通り沿いにあり、歩いて3分くらいの場所にあるところでした。
その後、同じくヘナカラーに興味があるという数名のお客さまに、その近所のヘナカラーのお店をご紹介しました。

そしてしばらく経ち、驚くことが起こり始めました。


ようやく気づいた「ヘナ(Henna)」の魅力 / 森田さんとの出会い
そのヘナのお店へ行き、ヘナカラーを始めたお客さまたちの髪がみるみる綺麗になっていったのです。(お客さまたちは引き続き僕のサロンにヘアカットに来てくださっていました)
みなさん髪に自然なボリュームとハリツヤが生まれ、生き生きと輝いている様に見えたのを今でも鮮明に覚えています。
カットする際にも、弱った髪をカットでどうカバーするか(良く見せるか)ではなく、どんなヘアスタイルにしたいか、という基準で純粋にヘアカットを楽しんでいただけるようになったと思います。

ここで、ようやく僕は「ヘナって髪を染めるだけじゃないの?」という事に気がつきました。そしてついに、その近所のヘナのお店に伺ってみることにしました。

そのヘナのお店は「kamidoko」という名前の美容室で、オーナーは森田要(もりた かなめ)さんという方でした。
森田さんは他にも「ラクシュミー」という会社を経営しており、インドのヘナの輸入販売や、ヘナの日本でのワークショップを開催されています。

彼は美容師であり、日本のヘナの第一人者として活動しており、数々のヘナや植物に関する本を出版したり、全国を周り公演活動やワークショップを通じてヘナの魅力を発信されている、ヘナのパイオニアでした。

森田さんのヘナや髪に対しての情熱は半端ではなく、カラーやパーマなどの溶剤によって髪の悩みを抱えてしまった方々に対しては、時には厳しく、その方を想って率直なアドバイスをされます。
「髪が傷んでいるということが一体どういうことなのか」、お客様であっても真実を伝える姿勢に当時の僕はびっくりしたと同時に「これが美容のあるべき姿なのかもしれない」と、感銘を受けました。

こうして、森田さんに出会い、僕はヘナの魅力にどんどん引き込まれる事になっていきました。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
BAMBI.

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