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人の輪に入っていけない内気な私は、まるで市原悦子!?

来客のよくある家だった
父は長男で、姉が3人、妹が2人
お正月はそれぞれ旦那さんや子供も連れてくる
そんなに広くない都会の家に 総勢20余名


親戚の集まりだけでなく、
父は会社の同僚を呼んだり、ご近所さんを呼んだりと
とっても外面の良い 社交的な父であった

一方、母は料理上手で、
手料理をふるまうため、一人で奮闘していた


そんな忙しい母の邪魔になってはいけないと
同居していた祖母が気を遣い
幼い私と兄を2階の自分の部屋に連れて行って面倒を見てくれていた


兄はそんな狭い部屋だけにとどまることはせず、
すぐに階下に降りていき 元気いっぱい楽しそうに過ごしていた


だが、私は・・・
階段の1番下までは降りるのだが、その先に一歩進めないのである
カーテンがかかっていて、まるでそのカーテンが結界のようだった


なぜ自分から人の輪に入っていけないのか?
それは、『静かでおとなしくしている子が良い子』だと
人生脚本にインプットしてしまったから


お客さんがいて、兄もいて、みんなが楽しそうに話している
そんな光景をカーテンの隙間からじーっと見ているキョウコ
その姿はまるで、『家政婦は見た』の市原悦子のようだったと思う🤣


あの頃の私 健気に頑張っていたな~



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