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ソンジェ背負って走れ⑤_登場人物ごとの感想3(ネタばれ有)

ついに第三弾になりました、登場人物ごとの「ソンジェ背負って走れ感想文」。
こんな個人の感情の殴り書きを読んでくださってありがとうございます…。近くに語れる人がいないのでとても嬉しいです…。

ではでは、きっと最後(になるはず!)のこの登場人物ごとの感想文いってみましょう!

ソルおばあちゃん:ソン・ビョンスク

この方なしには語れないこのドラマ。特に15・16話でおばあちゃんがスポット的に登場し存在感凄まじい演技をして下さったことで、この物語に奥行きが生まれ、そして「結局何を伝えたかったのか・主題はなんだったのか」がはっきりとしたのだと思います。そして、そのことがソンジェとソルをはじめとする登場人物全員で織りなしてきた「物語の終着点」に納得感をもたらせたと思います。

おばあちゃんの登場シーンは毎回「さすがベテラン俳優…」と思っておりました…。認知症の症状が出てる時と、時々正気に戻る時がセリフなしでもすぐわかる。そして一言ソルに伝える言葉が視聴者の胸にずっと残る。例えば14話の「会いたかったんでしょ?」というセリフ。一瞬のセリフなのに、私は大号泣しました笑。このセリフの時視聴者は詳しいことは知らされていないけど、なんとなくおばあちゃんは全てを知っていること、お見通しなことが直感的に分かるシーンだと思います。

また、15話のソルとのシーン。このドラマでは認知症=時間旅行をしていると捉えられていること、今までソルも視聴者も「タイムスリップしたら世界線が分岐する」と考えていたけどそうではなかったこと、そしてこのドラマが伝えたいこと…が全て説明されたシーンだったと思います。このシーン、すごく説明的になってしまいそうなセリフだったけれど、なぜか納得感のある、どこか現実味のある話に聞こえました。本当にこの世では誰かがタイムスリップしていて、ドラマのような現象が起きているのではないか…と一瞬視聴者が思ってしまうような…。不思議だ…。おばあちゃんは現実的な設定(初恋等)や視聴者自身とファンタジー設定(タイムリープ等)を結びつける存在だったなーと思います。プロポーズ大作戦の妖精を思い出した。

そして忘れられない16話。ソンジェとおばあちゃんのシーン。
現実の世界でも聞くようなありふれたセリフと、ただソンジェの胸をさするだけ…なのになんであんな泣けるの…。。。。「あぁ、本当に運命を変えるための長い旅が終わったのだ」感じさせてくれたし、ソンジェ…というかピョンウソクの涙の演技も本当に良かった…。間違いなくおばあちゃんの演技によって引き出されたよね…。全世界のおばあちゃん子は号泣したはず。(ちなみに筋金入りのおばあちゃん子の私は嗚咽しました笑)

この16話でのおばあちゃんのメッセージ、ソルじゃなくてソンジェに投げかけるところもこの脚本の憎いところ。辛かったのはソルだけじゃなくて、ソンジェは3回も死に/死にかけて、しかも最初のソルを救えなかったこともソンジェが思い出しているなら、あの鬱ソンジェの感情も16話では思い出しているということであり…。確かに16話のソンジェが幸せそうすぎて忘れてたけど、「お疲れ様。よくがんばったね。これからは笑って健康にね。」という言葉はソルだけじゃなくてソンジェも受けるべきだよね。おばあちゃん、ソンジェのケアありがとう…泣

冒頭書いた通り、おばあちゃんがここぞ!というところでソルを素直な気持ちにさせ、ソンジェに語りかけ、そして視聴者と作家の思いを違和感なく繋いでくれたおかげで、この物語がただの純愛・タイムスリップ物語で終わらず(それでも十分面白かったはずだけど!)、奥行きのある上質な物語になったのかなと思います。認知症の時の無邪気な子供のような笑顔や表情から、なんでも知っている全知全能な表情が本当に見事だったな…。韓ドラってベテラン勢がキラリと光る作品多いよね…。

ソンジェ父:キム・ウォネ

あの…本当にコメディパートではお世話になりました!笑
このドラマの大好きなところの一つは、どんなに物語が終盤になって暗くなろうともしっかりコメディに時間を割いてくれて、そしてそれが面白いところ!笑

序盤の机の上のスライディングするところや水脈探してるとかいうところ、延滞したビデオを匍匐前進で返しに行くところ、ブツをぶちまけて「全部俺のだ!」っていうところ…笑。めちゃめちゃしんどい展開の12話でもしっかりキムウォネ劇場をやってくださって、私は本当に救われた!!だってこれは「ロコ」だもの!!

欲を言えば!キムウォネ劇場のビハインド見たかった〜!監督とどんなふうにコメディのシーンを作り上げているのか気になるぅ〜!

お笑いをしっかりやってくださりながらも、ソンジェを本当に愛していることがヒシヒシと伝わってくるし、特に16話でソルの親戚に囲まれて幸せそうなソンジェを見守るソンジェアボジに涙腺やられた…。ずっとソンジェ母が亡くなってから沢山愛情を注いできて、だからこそあんな風に「1人の大人」として愛する人とその人の家族と歩んで行こうとする姿を外からみてじんわりしていたソンジェアボジの背中忘れない…。

ソルオンマもそうなんだけど、このドラマってソルとソンジェだけではなくて家族愛もしっかり描かれているよね。分量はそんなに多い訳じゃないのに(特にソンジェ・ソンジェ父パートはほぼコメディな気がする笑)、しっかりソンジェがお父さんの愛を受け取っていたことが視聴者に伝わっているから、16話のソンジェ父の背中であんなに泣けるんだよな…はぁ…

ソル母:チョン・ヨンジュとソル兄:ソン・ジホ

お母さん、ずっと力が強い設定を貫いてくれました笑
そして女手一つでソルとお兄ちゃん育てて、お母さんの介護もこなして冷静にマジですごい。1番のファンタジーは彼女かもしれない笑。

そしてイム・クム(ソル兄)!彼のおかげでソルの家族がすっごく賑やかに見えたよね!そしてなんだかんだソルのこと心配していて、ソルに近づく男性をきっちり確認してるのすごいなと思ってた笑。

ソンジェとソンジェのお父さんのシーンも賑やかなんだけど、やっぱりソルの家族のシーンの方が賑やかで騒がしい風に映るし、だからこそテソンやソンジェから感じる「片親(2人の場合はお母さん)がいない寂しさ」がソルからはあんまりしなかったのかなと思った。ソルがお父さんに祈ったりするセリフはところどころ出てくるけど、不思議と悲しみを感じないんだよね。絶対ソル母とソル兄が騒がしくしてくれたからだと思う笑

だからこそ16話のソンジェ父の嬉し淋しい後ろ姿が余計に効くんだよな〜(言及しつこくてごめんなさい笑)

ソル母については、16話の舞台挨拶の内容や最終話後にでたインタビューの内容にも涙。大大大先輩俳優、頼もしすぎる…泣。人気がグッと出た後って本当にいろんなことが起きるもんね。先輩、これからも後輩をよろしくお願いします(誰)…。

あとそうだ!ソルのお兄ちゃんは7話で2児の父設定だけど、まじで2人子供がいるお父さんに見えて感動した。なんか、子供育ててる感がすごかった。ソンジェにもテソンにも感じない「お父さん」って感じが漂ってて、俳優さんって本当にすごいなと…。

やっぱりこのドラマはもう本当に全員がハマりやく。語れなかったけどヒョンジュにソンジェのマネージャーも、全員がそれぞれの役をしっかり生きている感じがわかるし、だからこそこのドラマが「全てが素晴らしい」って思えるんだよな〜。

これにて登場人物ごとの投稿は終わりです!読んでくださった方々、ありがとうございました!😊

次はできたら1話毎に感想を述べたいところ…(まだまだソンジェ背負ったままの亡霊がここに一人…笑)

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