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ソンジェ背負って走れ⑥_ストーリーごとの感想_1話(最終回までのネタばれ有)

こんにちは!こんなにソンジェ降ろせてないの私ぐらいな気がして来ましたが、やっぱり作品が素晴らしすぎるのでついに!ストーリーごとにかんそうを書いていきたいと思います笑(これでも修論執筆中の大学院生…笑)

注意!!ここから下は「最終回までの」ネタバレばちばち含みます。まだ最終話見てない方は閉じてくださいね!!

1話

大体の韓ドラって4話くらいから面白くなったり、テンポが良くなったりする傾向があると思うのですが、このドラマは1話から本当に無駄がなく、ばちばちに伏線が敷かれ、テンポが速く、そして面白い!!本当によくできてる!!

1・2話はソルの視点から描かれていて、そしてへユンちゃんの流石の演技により、視聴者はソルの気持ちに完全に感情移入してしまいますよね。言動が全てオタクのそれで、そしておまけにソンジェがばかかっこいい。Eclipseのステージ映像がカッコ良すぎて、ソルが危険を冒しても助けたいと思うことに納得感が生まれます。いや〜本当にうまく作られてるこのドラマ!!

冒頭、新人アイドルのソンジェがラジオに出演し、それを絶望の中にいるソルが聴くシーンから始まります。本当に最初のシーンでさえ、後で(4話)見ると全く違うシーンに見えるというとんでもない脚本…。

視聴者的には「ソルがソンジェのファンになったきっかけ」が描かれているシーンなのですが、特に4話・7話を見てから振り返ると「ソンジェがソルにおぼえられていないことを突きつけられる」シーンなんですよね。ソルは希望をソンジェからもらうけど、この時ソンジェはどんな気持ちで電話をしていたのか…泣

後から知ったのですが、この当時韓国では「ランダムに電話番号を押して、電話に出てくれるか/ゲストのことを知っているかをリスナーに聞く」というコーナーがあったらしいです。日本だと応募があったリスナーに電話をかけることがほとんどだと思うので、ちょっと混乱しましたよね!

つまり、ソンジェはランダムに電話番号を押すと見せかけて、きっと覚えていたソルの電話番号にかけてるんですよね。そして、普通こういう時は『こんにちは!「グループ名+氏名」です。僕のこと知っていますか?』と聞くと思うのですが(インニョクはそう聞いている)、ソンジェは「ラジオ」であることも「Eclipse」であることも言わずに「リュ・ソンジェです…僕のこと知っていますか…?」と聞いていて…。純粋に自分の記憶があるか聞きたかったソンジェの心情を思うと、もう言葉がありません。

その後、ソンジェはソルに言葉をかけるのですが、今見返すとソルに対する「生きていてほしい、どうにかしたい」という切なるソンジェの想いが彼の表情から痛いほど伝わってきます。

時は流れて2022年のシーンへ。今見返すと、クム(ソル兄)の生活も大分違いますね。ブラック企業に勤めているのか?すごく疲れた様子で朝帰り、そしてすぐ仕事に向かうクムが描かれています。ヒョンジュと結ばれ、父になっている時の表情とは大違い!

そして2022年のソンジェ。この後最終回まで見ないような疲れ切って青白い表情。これは私の解釈ですが、このソンジェは鬱病やパニック症候群も持っていたんだと思います。ライブで久しぶりにソナギを歌い、ソルのことを思い出したのかライブ後のソンジェは過呼吸みたいになっているし…。インニョクと喧嘩しているのもこの世界のみ。地味にインニョクとソンジェが仲違いしているのが辛い…。

ライブのシーンは本当に圧巻。ピョンウソクの輝きに本当にびっくりした笑「待てまてまて、彼こんなにかっこよかったけ???」ってなりました…。なんか忘れかけてたけど改めて歌うますぎるし、ソナギの歌詞えぐい。この時のしんどくてしんどくて引退まで明言していたソンジェは、一体どんな思いでソナギを歌ったんだろう。私はいつも「僕の気持ちが分かる?」ってところで涙腺崩壊します泣。

Eclipseのソンジェがステージしていて、完璧アイドルとしてバチバチにかっこいいのって思えばこのシーンだけな気がするけど、この数分間のステージ映像だけで「トップスター、リュ・ソンジェかっこよすぎ」「これは過去に戻って必死に助けるソルの気持ちがわかる」という気持ちが視聴者に生まれる。なんか、EclipseのMVとかライブ映像とか沢山見てきたような気持ちになるのはなんで????私だけ????笑

そしてきました。この後何回も思い出しては泣くことになる漢江のシーン。1話の時点では「えーーーソンジェかっこ良すぎる!ソル、羨ましすぎる!!ってか突然推しに会ったらそうなるよね!存在に感謝するよね!!よく飴渡した!」なシーンなわけですが、もうね、、、この時のソンジェの心情を考えると苦しくてたまらない。

多分病院で怒鳴られた時以来の再会。自分のことを本当に全く覚えておらず、ファンとして接されること。そしてあの時と同じように飴をもらって…。4話で明かされるソンジェ側の心情を知ると……。もうなんというドラマなんでしょう。これまだ1話だけどどうなってんのこれ……

そして、さっき出会ったばかりのソンジェが死んだというニュースを聞くソル。信じられない、信じたくない。自分が病院に行ったからって何も変わらないことは分かってるのに、居ても立ってもいられない。そうなるよね…。私も好きな俳優さんの訃報を聞いた日のことは忘れない。心臓がバクバクして、ニュースの速報にその人の名前と「死」というワードが隣り合ってることが信じられなくて似合わなくて…。なんで1日耐えなかったの、いや、なんで数時間耐えて撮影現場に行ってくれなかったの、マネージャーの到着を待ってくれなかったの。1日前に戻ってほしい、駆けつけたい、助けたい、、何回も何回もそう思ったことを鮮明に思い出しました。

そしてタイムスリップ。このソルが川に落ちるシーンは−10℃の中行われたらしいと聞いてもう驚愕…。そして書いてて思うけど、ほんと1話内容盛りだくさんだな笑

時は2008年。とにかくソンジェをどうにかしたいソル。状況把握とかマゴマゴしたことはせず、ソンジェにどう思われるかも考えずとりあえずソンジェに向かって走る!こういうソルの力強くて賢い性格が個人的にはストレスフリーで、楽しく16話観続けられた理由の一つ。

ここでラジオから流れる音声。
「1秒後も過去になる今、人生で最も大切な瞬間は愛する人と過ごす今日ではないでしょうか。愛する人に向かって、今すぐ走ってください。」
これはこの物語の肝になる文章だった気がする。そして直後に流れるStar!完璧な流れ!!

水泳大会に潜り込んでソンジェを発見したソル。へユンちゃんの表情から「ソンジェだ!」というより「生きてる…」という安堵のような感情であることがよくわかる。ここで変にはしゃがないソル大好き。

プールの中にいる若々しくて活き活きとした高校生ソンジェ。鬱やパニック症候群や、それこそ死とは無縁の青年。むしろ水泳に対する活力があるから、元気いっぱいに見える。そんな推しの姿見たら、亡くなってなくてもグッとくるのに…そりゃ泣く。

そしてピョン・ウソクの高校生姿!!さっきまで脂の乗った30代キラキラベテランアイドルだったのにそのスターのオーラはなくて、青春の若々しさをまとった高校生そのもの。どこか素朴で、いい意味で社会に出てない人の純粋さがすぐわかる。本当にすごい!

そして、夢だと思っているソルがソンジェに抱きつき、「辛かったよね、ごめんね1人にさせて…」等々言ってる時のソンジェの表情!まさか違う意味でソンジェも「夢か?」って思っているなんて!!こういう仕掛けが本当に見事に散りばめられているのがこの脚本のすごいところ。がち夢だと思っているソルと、夢だと思うくらい幸せなことが起こっているソンジェ。この2人の対比もたまらない…。

水泳大会の会場から出て、道端で2人が再度顔を合わせるシーン。一緒に生きよう!を一緒に暮らそう!と思ってしまったソンジェ笑。まだソンジェの性格や可愛さがわかるシーンがここまでほぼないから、ソル置いてタクシーに乗り込むなんて、そんなに避ける?この時は冷たい人なのかなーって感じたけど、今思うととんでもなく慌てただけだね笑

そして1話のラストシーン。
ソンジェとインニョクが楽しそうに笑い合ってて、本当に普通の高校生なソンジェ。自殺だと思ってるソルからしたら「なんでこんなことになってしまったの、何があったの…」って思うよね。雨が降ってきくると、あの漢江と同じようにソルに傘を傾けるソンジェ。ソルに傘を傾けたことで、ソンジェの肩が雨に濡れるカットもしっかり入ってる。そして同じように「なんで泣くの?」と聞いて…。そんなことされたら思い出す、ソルの時間軸上でつい数日前、漢江の橋の上で会って優しくしてくれた、そしてその直後に自ら死を選んでしまったソンジェを…

さて、1話はここまで…見終わった後に素直に思ったのは「2話が見たい!」でした。1話からこう思わせてくれるドラマってなかなかないよね!久しぶりにワクワクするドラマに出会えて嬉しかったな…記憶なくして戻りたい…

1話はただの導入や背景説明として使われるどころか、何回も見直したくなる話。2話の最後を見ると1話2008年のソンジェの表情をじっくり見たくなるし、4話を見ると1話最初のラジオのシーンや漢江のシーンを見直したくなる。7話を見ても、8話を見てもそう。何か新しいことが分かる度に「え!じゃああの時の表情はもしかして…」と1話の演技や演出を確認したくなる。何回も1話に戻って、そして特に漢江のシーンを見てはソンジェの苦しい心情に思いを馳せて泣く…泣
すごいのは、純粋に1話として見ても自然な表情に見えるのに、後から新たな情報を踏まえて見返しても自然な演技に見えること。すごいなぁ。

というか、推しとラジオで話せて、雪の中助けてもらえたラッキーすぎる成功したオタクソルと、バチバチにかっこいいスーパーアイドルのリュ・ソンジェ。純粋にこの関係性でソルとソンジェを見られるのが、まさかこれで最後とは笑。脚本狂ってるな!(褒めてる)

いやはや恐ろしいドラマ。そして感想を書くことで改めて実感する1話の凄さ。2話もまとめて書こうとしていたのに、長くなってしまった…。ということで2話についてはまた別の記事で。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました!頑張って16話まで書き切ろうと思いますので…ソンジェ背負い続けますので…よかったらまた読んでください〜!


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