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ソンジェ背負って走れ①_終わってすぐの感想(ネタばれ有)

はじめに

今、これは日本時間の2024年5月29日5:00amに書いています。(今いるイギリスは5月28日の21:00)

私は1995年生まれですが、中学生のころから韓国ドラマが大好きで、ずっと睡眠時間を削りつつ作品を見続けてきました笑

そんな私ですが、今日最終回の放送が終わった「ソンジェ背負って走れ」について、どうしても自分の思いを綴ることをしたく、この記事を書いています。
それほどまでに、それほどまでに本当に素晴らしい作品…。今まで見てきた作品の中でも、一番好きかもしれません。

本当は1話1話、キャスト一人一人に焦点を当ててじっくり感想を言いたいのですが、それは別の記事でやるとして……。

ここでは、終わったばかりの最終回を踏まえて、私の感情をそのままに!笑ここに吐き出そうと思います。と、いうわけでネタバレばかりなので、、、まだ見ていない人は今すぐこのページを消して、ソンジェ背負って走れを再生してください!笑

感想(ここからネタバレ有)

まず…なにから話せばいいのかわかりませんが………。
とってもきれいな最終回でした。最後まで製作陣の伝えたいこと・このドラマでやりたいことがブレず、俳優陣がそれをきちんと全力で演じきっている……というのが素直な感想です。

伏線回収も私としては完璧でした。最終話まで持ち込んだのは、以下くらいかな?

  • 時計の行方→おばあちゃんが川に捨てたことで、もう誰の手にも渡らなくなった

  • キムヨンスの行方→死亡することで、再出所する未来を完全に消した

  • ペンダント→ソンジェが過去の記憶により惹かれ、購入していた

  • 主役二人の行方→ハッピーエンドすぎるハッピーエンド。何も心配いらない。

まだあったかな…。もう一度見返さないと思い出せない…。
まあそれはさておき、私はこのドラマを見て「すべての始まりは愛なのではないか」「記憶は魂に刻まれている」という2つを強く感じました。

愛について


最近友達と恋愛の話をしていると、まるで仕事の話をしている気になることが増えました。時間の無駄をなるべく無くして、効率よく相性がよい人と出会うにはどうすればいいのか話したり、彼氏と旦那に向いている人は違うと言われたり、自分の好きなタイプを条件で絞ったり…。

もちろんすごく大切な過程だし、それで素敵な恋愛を見つけた友人を何人も知っている。。。のですが、このドラマを見ると、そんなことは一切せずにひたすら出会ってしまった大好きな人のために走り続ける二人が眩しく、「あー、恋愛ってこうだったよなー」となんだか反省したところがあります。

自分の気持ちに素直に恋愛をする2人を見て、愛ってなんて眩しいのだろうか…。とひしひしと感じました。

少し話は飛びますが、これは異性や人だけに当てはまらないと思っています。ソンジェやソルだけではなく、このドラマの登場人物は自分のそれぞれの愛に向かって素直に走っている姿が印象的です。テソンはソル(これは最終的に友情という愛になりそう)、インニョクはソンジェの友情と音楽に対する愛がずっと途切れることがありませんでした。おばあちゃんはずっとソルのことを愛していたし、ソルのお母さんもソンジェのお父さんも。沢山の愛がこのドラマの中にはあり、それぞれがそれぞれの愛を貫いていたように思います。

また、この物語はソンジェからソルへのひとめぼれから始まりますよね。そのたった一つの愛が膨大な物語を生んでいく。その始まりの素朴さと神聖さが、視聴者みんなの胸に刺さったのだと思います。

色々な考察があり、みんな登場人物たちの行動に理由や意味を探しますが(私もそう)、すべての行動の源が「愛」であったとき、人は至極納得してしまうのだと思うし、それほど強い理由はないのだと思わされます。

私も大学院後の進路に頭を悩ませていたけど、純粋に自分の愛に向かって一度は全力で走るべきなのではないか、と思いました。というより、愛がなければ走れないな、とも思いました。

記憶について

このドラマの大きなテーマである「記憶」。最終的に、ソルおばあちゃんの15話のセリフがすべてなのではないかと思います。
(私は千と千尋の神隠しの銭婆のセリフを思い出しました。)

記憶は失うものではなく、魂に刻まれているー。

このセリフ、実際におばあちゃんがたまにソルが変えたはずの過去のことを話すという描写、過去のソルを知らないはずのソンジェがたまに過去のことを思い出す様…これらすべてが絡まることで、視聴者にこのドラマの「タイムリープ」の仕組みや「記憶」の意味合い、そして「おばあちゃんはなぜ全てを知っているのか」という伏線までも返してしまう…。というとんでもない脚本・演出でした。

私のイギリスの生活の話になりますが、この前最後のテストが終わった時、ふとカラオケに行きたくなりました。
続けて、日本の大学に行っていた時、仲良しグループの友達とテスト最終日にカラオケに行く、という習慣があったことを思い出しました。途端にその思い出が感覚としてよみがえり、すっごく友達が恋しくなって……。

そんな経験をした直後だったので、ソンジェとは全然違う体験だったけれど、なんだかおばあちゃんのセリフがとってもしっくりきました。

ソルは過去を変えた=それまでの記憶を消して再構築した、と視聴者も思っていましたが、それ自体が違ったんですよね。そして、それこそがこの物語のメッセージなのかなと思います。

結局過去を完璧に塗り替えることはできず、すべての記憶は魂に刻まれ、ふとしたきっかけを起点として思い出される。

そしてその記憶や思い出の多くは、私たちが何気なく過ごす日常であり、同時にきらきらと輝いているものである…。それらはすぐに思い出せず、失ったと思うかもしれないけれど、実は魂にきざまれている…

そんな素敵なメッセージが組み込まれている気がします。

ちょっと長くなりすぎました…!次の記事では、もっとストーリーにフォーカスしたいと思います。

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