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ソンジェ背負って走れ⑦_ストーリーごとの感想_2話(最終回までのネタばれ有)

さてさて!みんな大好き第2話の感想です!

この記事は「ソンジェ背負って走れ」の最終回までのネタばれをガンガン含んでいるので、まだ最終回まで辿り着いていない人は読まないでくださいね!!

第2話

第2話といえば、「実はソンジェはソルのことが好きだった!!!!」という事実が最後にわかる…という視聴者にとってもこの作品にとっても大切な大切な話だと思います。さらに、個人的には「ソンジェ=トップスター」という第1話での視聴者の頭の中のソンジェの印象を、「ただの青年ソンジェ」に塗り替える、という意味でもすごく大切な2話だと思っています。(個人的にはこの塗り替えは4話まで続く気がしています。)

この作品が成功するうえで一番重要なのは、「ファンとトップスターの恋愛」という(ちょっと叩かれそうな)構図を、いかに「ソンジェの初恋物語」に塗り替えるか、だと思っています。そして第1話のソンジェがあまりにもトップスター(ステージの映像のキラキラ感や、バックステージの気難しい感じ…)であり、第1話終了時点で視聴者的にはそっちの印象が強いと思っています。そのため、第2話ではそんなキラキラトップスターソンジェの面影を消すことが重要だったのかなーと個人的には感じました!

そして、ヘユンちゃんやピョン・ウソク氏の演技力により(そして容姿により)それが見事に実現しているなーーーと思います。2話を見終わると、なぜか「スターソンジェとオタクの恋物語」という構図がもう頭から消えている…ような!!そして「これ実はソンジェの初恋ストーリーなの?!」となり、第1話を見返したくなるという笑。「ソンジェ背負って走れ」は過去の話を見返したくなる魔力がすさまじいドラマだと思うのですが、その魔力がすでに2話から解き放たれていますね笑。こうして私たちはこの作品に沼っていった…笑

第2話のテーマは「ソンジェとソルの距離」だと思います。全体的にコメディタッチで、ソルがソンジェのためを思って色々行動を起こすも、空回りしまくる…そしてソンジェとの距離を詰めなければいけないのに、ソンジェから不審がられ(疎まれ?)、ソンジェとの距離がひらいていくいく…というのが描かれていると思います。あと不憫ソンジェが沢山でてくる笑

でも!実は!二人の距離はひらくとかそんな話ではなくて、実はソンジェはソルのことが好きで、ソルが気づいていないだけで2人は(物理的にも)近くにいた、というのが最大のときめきでしたね。視聴者目線では、どんどん離れていると思った距離が最後にきゅーーーーっと縮まり、また「ソル→ソンジェ」だと思っていた好意の方向が「ソンジェ→ソル」だったと分かり、もうこれどうする????脚本????と、このあと暴れまくる(褒めてる)脚本の片りんを感じることになります笑

2話も基本的に視聴者的には「ソンジェなんか普通の思春期の高校生でソルに冷たいな~」と感じると思うのですが、2話の最後を見てから見直すとこっちがにやにやしてしまうくらいの照れ隠しであることが分かります笑。ただでさえ「The 高校生!」な感じが演出されているのに、素直になれない感じにさらに「高校生ソンジェかわいいなぁ」と思ってしまいますよね。例えば体育館で筋トレしているときも、じつはソルが覗いているのに気づいていてドキドキしてたんだろうなーとか、冒頭の雨宿りのシーンもソルと話せて嬉しかったんだろうなーとか。友達申請も実は嬉しそうにしているし、1話のプールで抱きしめられたときもソルとは違う意味で「夢か?」と思っているし、僧侶?に扮しているソルに冷たくしたのも、ソルが変だからではなくテソンに嫉妬したからだし………。と見返せば見返すほど色々でてきますよね!!あーー楽しい笑

ソルの前向きで行動力溢れる姿がとっても印象的。空回りすごいけど笑、それでもソンジェに一直線に向かう姿は、私的にこの作品がノーストレスである一番大きな理由でした。あとはオタクならではの行動・習性がちょこちょこ出てくるのも面白い笑。例えばちょっとしたインタビューの内容を覚えていたり、ほくろの位置や足の裏の傷のことを明確に覚えていたり笑。作家さんがファンの行動をよく理解している気がして、ソルにとっても親近感がわきます笑。個人的に、ヘユンちゃんの僧侶の演技がツボ笑。声色変わっていてすごく面白いし、なにより伏せている顔の「お願い気づかないでソンジェヤーーー」って表情が上手くて大好き笑。本当に違和感なくどんな演技もやるよな~すごい。あと、「19歳なら騙せるよね!」とか「高校生のときはこんな性格だったの!」と19歳ソンジェを完全に舐めてるのもお母さん目線なのも面白くて好き笑。本当にファンと推しだったんだよね。ソンジェは全然違う感情抱いていますが笑

そして!我らがテソンも登場!!最終話見てからだとチャラいーーって感じる!そしてソルがテソンの顔も名前もほぼ憶えていないのが面白すぎる笑。初恋というよりそれこそ「推し」だったんだろうな。2人のシーンは本当に学園ものそのもので、不良から手をつないだまま走って逃げるシーンが爽やかでしょうがない!ソンジェとも対面して、いよいよ本格的なロコがはじまる!と感じさせてくれました。

あとはお父さんとの関係はやっぱりあんまりよくないし、寂しいって思ってるのが印象的。そんな中まるでお母さんみたいに傷の手当をしてくれて、小言を言うソルにちょっと心が近づく様子が描かれています。これも特にセリフや説明があるわけではないけど、テソンのちょっとした表情からよくわかる。

私が2話で特に大好きなシーンは4つ!(4つもあるんかい)
一つ目はソンジェがバスを追いかけるシーン!初めて視聴者が「え、ソンジェ冷たいと思ってたけど実は優しい?」と思うシーンでもあり、なにより爽やかすぎる!ポカリのCMみたい。そして考察で沢山言及されていた34番バス!34歳の世界に一人で行こうとするソルを追いかけるソンジェ…という構図が、12話あたりで視聴者の涙腺を殴ってきます笑。私はバチバチに殴られました笑。走りながら窓越しにソルを見つめて、そして再度ギアを入れて運転席にまで走る瞬間が大好き!ソルにとってはたまらない瞬間だったことでしょう!そしてバスの行先が結婚式場であることも、最終回に向けた伏線だったのかもしれません。伏線細かい!!笑

二つ目はプールのシーン。夜遅く家を出るソンジェを見つけたソルが後を追い、色々あった結果二人でプールに落ちるシーンです。今までずっとコメディだったのに(そしてこのシーンも直前までコメディタッチ)、ソルが半分泣きながら「そうよ、あなたは死ぬの。死ぬんだってば!(意訳)」とソンジェに叫ぶ姿を見て、私は「ソンジェが将来自ら命を絶ってしまう」という現実に引き戻される感覚になりました。これまで空回ってるソルをみて笑ってたけど、これは生死をかけた話だった、、、と強く再認識させられたシーンでした。この場を支配するヘユンちゃんの演技さすがすぎる。

そしてこのシーンが12話でソンジェがソルのタイムリープに気づくヒントになるんですよね。本当によくできてる脚本…。

3つ目はもちろんソンジェひとめぼれのソナギの場面。ここからすべてが始まった…という大切な大切なシーンだし、雨の中走ってくるソルがあまりにもあまりにも太陽のように明るくかわいくて、ソンジェが固まるのも全力で分かる。そして飴をもらうシーンが挟まれることで「え!!!ということはあの1話の飴はそういうこと??!!ちょっと1話見返さなきゃ!!」となるわけですわ。。。そしてこのシーンが愛おしくなればなるほど、11話で奈落の底に落とされます笑。ヒロインが輝くような笑顔で主人公に微笑んで、それに惚れてしまう構図なんてどの作品にもあるし、私も死ぬほど他の作品で見てきたはずなのに、こんなに胸に残るひとめぼれシーンはないのが不思議。多分、このシーンが特別いい!というより、このあとの14話が余計にこのシーンを特別にしていくんだろうね…。はぁ。脱帽。

そして最後は…本当の2話のラスト!1話でソンジェが自ら死を選んでしまい、警察が捜査に入った部屋が映し出されるシーン。テーブルの上にそれまでなかったソルとソンジェのツーショットが現れます。「えええ、仲良くなってる!!」という驚きと、「まって、最期のその瞬間にソンジェはソルからもらった飴とソルとの写真みてたの?」という切なさを一気に感じたシーンでした(結局そういうことではなかったけれど)。そして、1話でこの部屋が移った時は青味が強くてつめたーーい印象だったけど、2話の最後に移るときはちょっと暖色がかっているのも個人的ポイント。ソルとの思いでが少し増えるから、ソンジェの心にも温かさが残ったのかな…でもなんでその決断をしてしまったの…。と、もうソンジェを背負って降ろせない体になってしまいました笑

以上!!2話の感想でした。これ35,000字突破しているけど、3話以降どうなることやら…。


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