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2015年7月の記事一覧

はんぶんの夜

時計の針すら なりをひそめる夜更けには
黒服の男がやってきた
血の色をしたタイを着け
闇にかくれて顔はみえない
わたしははんぶん眠りにつき 醒めた片目で男をみとめる

奴は語るでもなく 手をくだすでもなく
ただ存在するそのことだけで わたしのこころを削りとる
感情はすべて眠りこけて わたしは抗うちからもない
少しずつ すこしずつ わたしのこころは崩れて失われ
暗闇のなかで奴がわらう

そうして溜め

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