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私が鳥の国に住むわけは、母に連れられて来たからだ。 母が鳥の国へ着いたとき、私はまだ生まれたばかりの赤ん坊だった。しがらみが多いと鳥の国に入れないはずなのに、どうして母が受け入れられたのかはわからない。彼らは、たぶん、幼いうちから鳥として育てれば私も鳥になると考えたのだろう。残念ながら私はヒトの成分を保ちすぎたまま大きくなってしまった。鳥になれないまま、母のように鳥の国に馴染めもしないまま。 ヒトの国にもどりたい? 離ればなれになるとき、母がこう聞いた。 そんなこと。 ヒト