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鳥の夢ばなし

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単なる夢の記録。または、夢という体験談。
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記事一覧

夢語り㉜

(単なる夢の記録)

神戸・三宮の特徴を集結させたかのようなビル。高層ビルのデパート(そごうらしい)の地下売場の真ん中にJR三宮駅の改札が直結している。そのビルのやたらと長いエスカレーターを昇りきり、なおも階段を上がると、ビルの屋上ではなく岩山の上であった。
小さい頃の弟が、何日もそこに居ついている。弟は小銭を取り出して昼食代の計算を始めるが、計算がひどくあやふやで、百円かそこらで食べられるかどう

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夢語り㉛

(単なる夢の記録)

かつての勤め先の後輩と、私の故郷であるらしき海辺に行った。海の青が濃い。
河川敷のようなどこか運河のような、かなり人工的な「入り江」で、小さなクジラが四頭、浅瀬にばたばたと尾を叩きつけながら、それでも水に浮いている。
三頭は入り江の外へ戻って行ったが一頭が出ていかないので、私の叔父(だという男)がクジラを縛りつけた紐を腰に結わえて、入江の出口のほうまで連れていってやった。

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夢語り㉚

(単なる夢の記録)

私には二歳年下の恋人がいて、ふたりで電車に乗っている。
同じ車両に女友達が三人乗り込んできて、私と恋人は彼女らの目を避けて最後尾の車両へと移動する。駅で降りたつもりが、そこは古いビルの屋上のような崖っぷちで、私達は抱擁を交わしているところを三人に見つかりそうになり、私と恋人は分かれて隠れることにする。

(1989年10月中旬)

夢語り㉙

(単なる夢の記録)

誰かの赤ん坊がむずかっている。赤ん坊のくせに一人前に文句を言うので、私はその子を抱き上げ、寝かせるところを探してやっていると、タクシーを乗り過ごしてしまったとか何とか言いながらその子の母親が登場する。タオルを折って枕にし、毛布をかけてやると赤ん坊はすやすや眠り始めたので私は安心する。

(2000年6月23日)

夢語り㉘

(単なる夢の記録)

信号機のある四つ辻。
信号機には信号の下に鳥の巣に似たポケットがついており、白い冊子が数冊入っている。自転車から伸び上がって冊子を取ろうとしていると、通りがかった老婦人が「私もそれを取りに来た」と言う。老婦人のほかには警官が立っていて、不思議そうに見物している。私は冊子に手が届かなかったので、そばにいた誰かに取ってもらった。自分の冊子を手に、自転車で帰る。
自転車に乗りながら

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夢語り㉗

(単なる夢の記録)

デパートと学校を足したような巨大な建物で殺人事件が起こる(具体的な内容はわからない)。幼馴染のUと私は、事件の一部に関わっていて、二人で調べようとする。
事件の関係者の後をつけ、だだっ広い地下道を歩き回るうちに、その人物が壁にある隠し扉を通るところを目撃する。回転扉になっているのだ。
私たちは、事件の核心に触れる事実を知るひとりの男性に接触しようとする。その男性は顔の下半分が

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夢語り㉖

(単なる夢の記録)

両親と列車で旅行している。
私は赤い大きなバッグを持っていたが、父が運んでくれているので安心していた。ショルダーバッグひとつで両親の後を少し離れてついていく。
ある角を曲がると、予想では階段があるはずだったが、そこはどう見てもどこかの倉庫かバックルームで、大きなダンボール箱がうず高く積まれていた。いつの間にか両親も他の乗客も消えて、私はたったひとりでそこにいる。人影は遠くに見

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夢語り㉕

(単なる夢の記録)

薄暗く、だだっ広い本屋にいる。私はそこで働いているようだ。ひと気がなく陰気な感じのする本屋は、一軒のレストランと繋がっている。本屋とは対象的に、白く明るく清潔なレストランだ。
店に本の忘れ物があり、四、五人の見知らぬ男たちにそれを届けに行く。しばらくして本屋にその男たちが現れ、これは自分たちのものではないとか返品だったとか、理屈はよくわからないが、どうやら私をゆすろうとしてい

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夢語り㉔

(単なる夢の記録)

電車を降りて駅構内を歩いていると、いつしかそこはモルタルのアパートに変化していた。私は(ここには以前来たことがある)と気がつく。アパートの一室に、青年とその父親が住んでいる。背の高いその青年と会うのは二度目で、再会できてとても嬉しい。彼の父親は、私を送っていくように息子に言いつけたので、田畑に沿った広い道をふたり並んで歩く。この前は黙りこくったままだったが、今回は少しは言葉を

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夢語り㉓

(単なる夢の記録)

お腹が痛いと思いながらも眠くてたまらない。食事をとっていないので、うとうとしながらもバナナを手に取り皮をむいたら、皮の下からまた皮付きのバナナが現れた。面白いのでSNSにアップしようとカメラのレンズを覗くと、皿の上にのっているのはバナナの皮を敷いた山盛りのチャーハンだった。

(2013年4月10日)

夢語り㉒

(単なる夢の記録)

修学旅行で大きなホテルに来ている。
修学旅行ではあるが、宿泊は自由だから帰りたければ帰宅してもいいと聞いたので、私はひとりホテルを出る。が、もしかすると聞き間違いではないかと思い直して引き返す。

ホテルのエレベーターが見つからないので、階段を上る。すると、やがて薄暗い階にたどり着く。やけに天井が高い。廊下の両側には、石で造られた遺跡のような入口がいくつも並んでいる。入口の上

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夢語り㉑

(単なる夢の記録)

早朝、まだ暗いうちに、自転車で家を出た。
向かうのは神戸の方角(東)。自転車はすいすいと楽にこげる。海沿いの道の北側はなぜか原っぱばかりで、建物は見当たらない。祖父母の墓がある墓地が山の上に見えた。やがて街に着く。

土手のような場所から見下ろすと、土手を下りたところに踏切があって、数人の子供たちが線路の上でゴロゴロしている。遊び場のようである。
自転車を抱えて階段を降りよう

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夢語り⑳

(単なる夢の記録)

私はバイオリンを習っている。
まだ始めて間もないというのに、オーケストラの一員に抜擢された。
練習では何とかうまくやれた。オーケストラとの一体感と音楽への陶酔でうっとりしながら、交響曲の第三楽章まではスムーズに進んだ。だが突然、指揮者が私を指して、第四楽章から一人で弾いてみろと言う。私は弾き始めるが、緊張のせいでそれまでのように弾けない。弦楽器なのに、バイオリンを口で吹いて(

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夢語り⑲

(単なる夢の記録)

大正モダンの時代、といった雰囲気の東京。
私はどうやらタイムスリップでこの時代に来たらしい。私の隣には女の子型のアンドロイドがついて、何かと不慣れな私に教えてくれる。外見も話し方も生身の人間にしか見えない。

何棟も並んだ細長い建物。学校と寮らしい。私もここの一室をもらっているようだ。
アンドロイドが絵の教室へ行くというので付いていく。校舎の二階から、中庭らしき花畑に面したバ

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