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緞通の性別?から仏像の性別へ

工房六月で手入れ中のこの緞通を「晴れ着の娘さんを見るような気持ち」
って書いてあって、おぉ、女性名称使ってるなと昔のことを思い出しました。
https://www.facebook.com/akodantsu.mutsuki/posts/1136040733514468

私も手入れした古緞通がお客様の手元に行くときは、嫁に出す心境で送り出していたのですが、ある時リビングに敷いた緞通を、〇〇くんと男性名称使って呼んでいるお客さまがいらして新鮮でした。そうか、あのこは男の子だったんだ!
男の子といえば、私は興福寺の阿修羅像は少年としてとらえているけれど、萩尾望都が描いた阿修羅は女性だったんですよね、あの時は衝撃だった!
阿修羅像や秋篠寺伎芸天の性別談義は飲みながらやると楽しい話題であります。法隆寺の百済観音も話題にすると面白いな。つい最近拝観した時に、どうも誰かを連想するなって一生懸命考えていて、そうか、羽生結弦くんだ!
手足の伸び加減と美しい首から肩へのラインがそっくりではないかと。

話題にしてはいけないのが最近流行りのイケメン仏像論。これは血を見る。
私の一押しは若いころは東大寺戒壇院の広目天だったが、最近は東寺帝釈天。どちらも理想の男性像!っていうと仏女から猛烈な議論が来るよね。。

緊急事態宣言で巣ごもってて暇なんです。寒い時は納屋を改造した工房は体の芯まで冷えるので、暖かい部屋でギャベを織っておりますが、鋏入れが無い分精魂尽き果てるってことがない。もちろんギャベも楽しい仕事ですが、早く暖かくならないかなぁ。

製作中の「青白磁」と名付けたギャベ。本藍染かめのぞき色とリネン糸。

赤穂緞通工房ひぐらしG wrote #緞通 #ギャベ #仏像

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