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【ロックバーン】のデッキリストについて

デッキ概要

図1

デッキ名の通り、相手の攻撃を遮断しながら効果ダメージでの勝利を目指すデッキです。
ぱっと見、全体的にパワーの低いカードが多いという印象を持たれるかとは思います。一般的な【ロックバーン】ともやや離れた構築であることは確かです。
実のところ、テストプレイ前のリストでは「グラビティ・バインド-超重力の網-」や「レベル制限B地区」などの【ロックバーン】ではお馴染みのカードも多く採用していました。しかしサイドチェンジが存在しない仕様や、除去カードの枚数が多いとも言えないプールであることから、数回ほどデッキを回した段階で勝率が高くなり過ぎることが容易に確認できました。そこで以下2点を意識して再度リストを練り直しました。

1. 永続的に攻撃を封じることのできるロックカードは採用しない
2. バーンカードを絞り、戦闘でも多少のダメージを削る意義を出す

1については、バック除去を引かない限りデュエルが動かないという展開は、視聴コンテンツとしても、実際にデュエルする際にも面白くないであろうという判断からです。同時に、”取り敢えず”で張っておけるロックカードがなくなったことで、それらを切るタイミングについてもプレイが出るようにしました。

2は1とも関連するのですが、永続ロックがなくなったことで戦闘ダメージ(反射ダメージを含む)を狙うことができるようになったため、バーンカードを減らすことでより戦闘ダメージの重要性を高め、デュエル展開が静止画にならないような構成ができるのではと考えました。

またキャラデッキを目指しているわけではないですが、マリクの使用カードは【ロックバーン】を意識してデザインされているカードが多く、結果として他のデッキよりも原作で登場したカードの割合が高くなっています。使う際はぜひマリクの声真似をしながらデュエルをお楽しみください。

各採用カードについて

ヒューマノイド・スライム」×1

単純な2000の壁となりますが、相手によっては数百のライフを削った上で処理を要求できるカードです。また、セットモンスターを多用するこのデッキで“2000の壁が採用されている”という事実が重要であったりします。水属性なので「アトランティス」下ではステータスが上がります。

溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」×3

バーン値も十分な上に、このデッキにおける横並びへのカウンター札です。相手からすると、ライフを早く削るために展開したいがこのカードの存在が邪魔となる、というジレンマを抱えることになります。
デッキの顔でもあり、十分なパワーも持っているため3積みしています。

レジェンド・デビル」×1

キラー・トマト」からのリクルート択。バックの少ない序盤であれば戦闘ダメージを稼いでくれますし、打点が上がれば実質的に戦闘耐性を持つ壁としても扱えます。
素引き時はセットしておけば、相手が勝手に「ヘルポエマー」と勘違いしてくれて攻撃を躊躇わせることも可能です。

地獄詩人ヘルポエマー」×1

効果を通すのがやや難しいカードではありますが、一度通ってしまえば一番の負け筋である「展開札を手札に溜め込み、大嵐からワンショットを狙う」というプランを取りづらくさせられます。「デス・コアラ」や「不吉な占い」とは相性がやや悪くなってしまいますが、上記のメリットの方が勝っていると考えて採用しました。

リバイバルスライム」×1

原作での知名度は中々のもの。「マンジュ・ゴッド」などを殴りに行ける打点を持ちながら壁としても一応使える札として採用しました。こちらも「アトランティス」でステータスが上がります。

キラー・トマト」×3

このデッキにおけるリクルート対象は「レジェンド・デビル」「キラー・トマト」「ニュードリュア」「ホールディング・アームズ」「ボーガニアン」「クリッター」「魔犬オクトロス」「ステルスバード」「魂を削る死霊」と非常に豊富です。
壁となりつつも、デッキの安定性にも貢献してくれるので3枚を採用。

 「ニュードリュア」×1

相手モンスターの除去が必要な際の「キラー・トマト」や「クリッター」からの択です。

ホールディング・アームズ」×1

キラー・トマト」からのリクルートで後続を防ぎつつ、返しターンで守備になることで最強の壁となります。
【ロックバーン】を相手にする時はこのカードを念頭に置き、自分の盤面のモンスターを処理できるよう、上級モンスターを手札に抱えておくなどの意識が必要です。

ボーガニアン」×1

ロックカードが十分揃っていてライフを削りに行きたい場合に呼んでくる択です。相手のセットモンスターくらいであれば倒せる打点なので、殴りに行くこともしばしば。

デス・コアラ」×1

十分な守備を持ちつつ、バーン値も期待できるカードです。【ロックバーン】ではよく見るカードかと思います。
相手からすると、このカードの存在から裏を殴る時は手札をセットしてから殴りたい一方、そうすると後々の「大嵐」が打ち辛くなるというジレンマも与えられます。

クリッター」×1

キラー・トマト」から呼び出せば「デス・コアラ」「闇の仮面」「メタモルポット」というリバースモンスターに触りに行くことができます。

 「魔犬オクトロス」×1

キラー・トマト」や「クリッター」から「ラヴァ・ゴーレム」に触りに行けるように採用しました。

ステルスバード」×1

こちらも【ロックバーン】定番のモンスター。ロックカードを握っている時にリクルート、サーチして相手ライフを刻んで行きましょう。

 「魂を削る死霊」×1

キラー・トマト」「クリッター」から持ってこれる壁枠。
【ロックバーン】を相手にする際は、「ホールディング・アームズ」同様、このカードを突破できるカードは可能な限り温存しておきたいところです。

 「闇の仮面」×1

バーンやロックカードを状況に応じて回収でき、中盤以降のデッキの安定性を上げられるカードとして採用しました。

メタモルポット」×1

バーンデッキ定番のカード。「大嵐」後の立て直しや、最後の削り切りの場面でバーンカードを探しに行く際に使用します。
リソース溜め込みを否定できるカードではありますが、逆にロックを突破できるカードを引かせる可能性も高く一長一短。
デス・コアラ」「仕込みマシンガン」との相性がいいことは言わずもがなですね。

 「悪夢の鉄檻」×3

このデッキにおけるコモンロックカードです。「光の護封剣」でないのは前述の調整の結果です。2ターンとは言え完全に攻撃を遮断できるカードなので、「ボーガニアン」「ステルスバード」と言った貴重なバーンソースを守るために使いたいところです。

死者蘇生」×1

壁として「魂を削る死霊」「ホールディング・アームズ」を使い回すのは勿論、戦闘ダメージを狙いに相手のアタッカーや「ラヴァ・ゴーレム」を蘇生することもできるため採用しています。(「ラヴァ・ゴーレム」を蘇生したターンは通常召喚できないので注意)
発動する際は「ししゃしょしぇい」と高らかに宣言しましょう()。

強欲な壺」×1

全デッキ共通で、強力なドローソースとして採用しています。

暗黒の扉」×1

永続的に作用するカードではありつつも、攻撃を一部は通せるため、前述の方針に従い採用。こちらからの攻撃についてはほぼ支障がない点も噛み合っています。

闇の護封剣」×1

光の護封剣」の代わりに採用。後出しモンスターには干渉しない点、守備にすることで戦闘破壊を狙いやすい点が方針に合致したので採用しました。

 「波動キャノン」×1

昔お世話になった人も多いのではないでしょうか。(因みに筆者の地域ではローカルルールで禁止になっていました)
残りのバーンカードによって削れるライフの見込みを立てながら、破壊されるリスクと大きくライフを削れるリターンを秤に掛け、何ターン目で起動させるか頭を悩ませられる点が非常に面白いカードなので採用しました。

 「悪夢の拷問部屋」×1

バーンカードの多くが継続ダメージ系であることを考慮して採用しました。1枚カードを消費する以上、3~4回くらいは起動させたいところです。

魔界の足枷」×1

拷問車輪」の相互互換です。こちらから戦闘を行う意義を作り出す役割も持たせられるカードなので採用しました。

自業自得」×1

このデッキでは珍しい単発のバーンカード。相手からすると生存可能ターンが読みづらくなるうえ、フリーチェーンなのでバック除去にも裏目が生まれ、存在そのものが相手のプレイに影響を与えられる1枚です。

仕込みマシンガン」×1

自業自得」と同様の理由です。

アヌビスの呪い」×1

1ターンの間、不完全な形で攻撃を遮断。相手モンスターの戦闘破壊も狙いに行けるカードであるため、前述の方針に噛み合っていると考えて採用しました。
また、各デッキに何枚か投入されているバニラモンスターに更なる役割を与えられるカードにもなっています。

身代わりの闇」×1

バック除去への対抗策。当時のカードでは「偽物のわな」や「王家の呪い」などもありましたが、流石に「大嵐」が防げない点は致命的過ぎたので、こちらを採用しました。
墓地肥やしに特段の意味を持たせられるわけではないですが、数自体はあるので発動できず困ることもまずないです。

 「メタル・リフレクト・スライム」×1

強大な壁です。原作登場カードですし、十分なパワーも持ったカードなので迷わず採用しました。

旅人の試練」×1

ソフトロックカード。「ラヴァ・ゴーレム」を再利用する動きは非常に強力ですし、ハンドのカードの切り方を考える重要性が高まり、プレイの差が出てくる点を評価して採用しました。

拷問車輪」×3

罠のコモンカード。「ラヴァ・ゴーレム」と合わせることが基本となるカードのため、セットで3枚投入しています。
実際にはバーンカードが絞られている都合、ロックカードとしてではなく、単純なバーンカードとして運用することも度々あります。またセットモンスターに当てると反転召喚ができなくなるので、「聖なる魔術師」などの厄介なリバースモンスターを封じることも可能です。

不吉な占い」×1

優秀なダメージソース且つ、ピーピングによってリソースのため込み具合を測ることができるカードとして採用しました。

不採用としたカード

マシュマロン

除去が少ないプールであることを考えると、戦闘耐性モンスターは絞りたかったため、触りやすい上に相手視点でも突破がしやすい「魂を削る死霊」を優先しました。

魔法の筒

バーンカードとしてはこの上ない性能を持っているカードですが、「ラヴァ・ゴーレム」と合わせた際にゲームエンド級のダメージを叩き出してしまう上、このカードの存在が相手のプレイを大きく縛り兼ねないため、不採用としました。

次回は【アトランティス】についての説明となります。


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