「レガシー50」のすすめ 【遊戯王マスターデュエル】

 今回は、私たちが遊戯王マスターデュエルで遊んでいる「レガシー50」について紹介します。
 レガシー50は、レガシーパック50パックを開封し、パックから出たカードだけでデッキを構築し(シールド戦)、ルームマッチで対戦するというゲームです。レガシーパックに収録されているマイナーでクセの強いカードたちを使って、普段とは一味違う遊戯王を楽しむことができます。

◆遊び方

1 最初に、「DECK」画面で目印となるカード(画像の例では《マグマン》)を1枚生成しておく。
2 「SHOP」画面でレガシーパックを50パック開封する。
3 「DECK」画面に行き、所持カードを「入手順(降順)」でソートする。
4 目印となるカードより上のカードを使って、メインデッキ・エクストラデッキを構築する。
ただし、同名カードは1枚までとする。

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 このような方法を用いることで、開封結果を記録、及びデッキ構築にあたって参照する必要がなくなり、処理を簡略化することができます。同名カードは1枚までとしているのは、2枚以上出たかどうかを確認する必要をなくすためです。目印となるカードは、「レガシーパックから出ないノーマル」であれば何でも大丈夫です。

※ソートの使用上、ベーシック加工とシャイン加工のカードは実際の入手順に関係なく並べて(最後に出たものの隣に)表示されます。

◆実際にできたデッキの例

 実際に遊んだ時にできたデッキを、いくつか紹介します。

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 このプールにおいて攻撃力2400の上級モンスターは強力なカードであり、それらを多く擁するこのデッキは壁モンスターをアドバンス召喚への布石として積極的に採用しています。

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 このデッキには《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》+《逆巻く炎の精霊》という強力過ぎるコンボがあり、揃えば絶大な威力を発揮します。

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 このデッキに採用されている《底なし流砂》は、相手のエンドフェイズごとにお互いの場の中で一番攻撃力が高いモンスターを破壊する、という永続罠で、くせは強いものの盤面への影響力が非常に強い1枚です。

 そもそもプレイアブルなカードの数が限られているので、どうしても「強い順」に採用するに近くなってしまう部分はありますが、比較的ロングゲームになりやすいということもあり、カード個別の噛み合いを狙っての採用の余地はそれなりにあります。

 また、構築時点では気がつかなかったコンボがプレイ中に見つかることもあり、カードプールの勉強になります。

◆ワンシーン紹介

(相手は《ハリマンボウ》で防戦か~。よし、500下げられても大丈夫な《ビッグ・コアラ》を出して詰めに行くぞ~罠警戒で左から攻撃するか……)

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相手「罠カード発動、《痛恨の訴え》」

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(コアラをパクられた……が、前のターンの様子から上級モンスターは引かれてないから大丈夫そうなんだけどな……トップお祈りか?(名推理))

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相手「俺がドローしたカードは《融合呪印生物-地》! そして俺のエクストラデッキには……」

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 相手「本来出せる予定が無かった《マスター・オブ・OZ》! 俺とお前で超融合!!」

4200ドゴーン

 まあ、これは流石にあまりにも出来過ぎですが、ピンポイントで採用したカード(他の例では《悲劇の引き金》《悪魔払い》など)が大活躍するシーンは意外と存在し、非常に盛り上がります。

 構築戦の遊戯王では、どうしてもカードのリターンよりも受けの広さが優先されがち(《鳥銃士カステル》の登場で《No.101 S・H・Ark Knight》が使われなくなったように)で、尖ったカードは検討はされても最終的に採用されないことが多いです。でも、レガシー50では、ちょっと間抜けで面倒くさいけど、やるときは本当にすげー……そんな愉快なやつらを、存分に使ってやることができます。

 ○○の下位互換、○○の方が使いやすい……そういわれて光が当たらなかったカードたちが、一瞬だけ、この一瞬だけ、輝く。私は、そういうのが大好きです。

◆補足:50パックというパック数について

 遊戯王というゲームでは、弱いモンスター2体で強いモンスター1体を倒すということが出来ないので、ある程度除去能力を持ったカードが無いと一方的なゲームになりがちです。従って、ゲーム性を維持するためには「逆転できるようなカード」が最低限はあるようでなければいけません。また、カテゴリの専用の効果を持つカードなど、明らかに使えないカードも少なからず存在するため、パック数が少ないと強いカードを引いたもん勝ちになってしまいます。
 一方で、パックの数が多いと、攻撃力が高いモンスターや発動条件の緩い除去など、「手堅く」強いカードで固められるようになり、デッキが均質化する傾向にあります。「使い勝手は悪いけれど、特定の状況では輝く」というようなカードに活躍の機会を与えるためには、ある程度構築を不自由にする必要があります。
 これらを総合的に勘案した結果、私たちは「50パック」が適切なバランスであるとの結論に至りました。



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